【マンションの外壁タイル】浮きや剥がれの3つの原因

2020.1.21

マンションの外壁をタイルで仕上げると、とても高級感のある美しい外観を実現できます。一報、万が一剥がれ落ちることがあると非常に危険な仕上げでもあります。

現実、多くの建物はいつ剥がれてもおかしくない状況にあるマンションが非常に多く、また実際に剥落して事故にいたっているケースも少なくありません。

外壁のタイルに「浮き」や「剥がれ」などの症状が見られる場合は、不測の事態に陥る前に早めの対処をする必要があるでしょう。

今回は、非常にリスクの大きい「浮き」や「剥がれ」はどのような原因で起こるのか、そのメカニズムについて解説したいと思います。

 

マンションの外壁タイルの浮きや剥がれの3つの原因とは?

マンションの外壁タイルの浮きや剥がれなど不具合の原因として考えられるのは、大きく3つです。

  • ・経年劣化
  • ・施工不良
  • ・躯体の問題

 

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

 

経年劣化

外壁タイルの不具合に多く見られる原因が経年劣化です。

通常マンションの外壁にタイルを施工するときは、躯体コンクリート面に下地調整モルタルを塗り、その上から貼り付けモルタル、そして仕上げにタイルを圧着します。

この異なる材料の層で形成される構造が、劣化現象を引き起こす原因のひとつです。

タイル本体は無機物であるためほぼ劣化することはありませんが、その他に使用されている材料は、気温の変化や乾燥、湿潤などの影響から伸縮を繰り返します。

ところか使用する材料によって伸縮の幅が違うことから、それぞれの境界面では変動に差が生じます。

この変動差によって、各層の境界で徐々に浮きや剥がれを引き起こすわけです。

また躯体コンクリートで経年劣化によるひび割れが発生すると、その動きの影響から躯体とモルタルとの間で剥離につながることがあります。

躯体のひび割れは表面に現れないため、気づかないままタイルの浮きにつながる危険な現象です。

 

施工不良

マンションの外壁タイルの浮きや剥がれは施工不良が原因でも起こります。

タイルの種類によっては、貼り付けモルタルにタイルを圧着するとき、たたいて押さえる作業が必要ですが、たたき不足があると圧着不良を起こします。

また躯体コンクリート面にモルタルを塗ったときに起こる「ドライアウト」も浮きの原因のひとつです。

「ドライアウト」とはモルタルの施工時に、モルタルの含まれる水分が躯体コンクリートに吸水されることで、正常な硬化が得られない状態をいいます。

「ドライアウト」が起こらないよう、タイルの施工前の対策が必要です。

その他にも品質の劣るモルタルを使っていることや、下地面の清掃不足によって接着不良を起こすことなどが浮きや剥がれの原因となります。

 

躯体の問題

タイル施工前には躯体コンクリート面の状態のチェックも必要です。

タイルの下地調整モルタルは、躯体コンクリートの状態に応じてフラットな面をつくるための工程です。

また躯体コンクリート面の精度が高く平滑性がよいと、直に貼り付けモルタルを塗ってタイル仕上げをするケースもあります。

ところが躯体コンクリート面がツルツルの場合や型枠の剥離剤が残っている場合などは、モルタルとの接着力は弱くなるため、浮きや剥がれの原因になるのです。

このような場合、躯体コンクリート面とモルタルの接着力を高めるための「目荒らし」など適切な下地処理の工程が必要となります。

 

マンション外壁タイル:まとめ

マンションの外壁タイルの浮きや剥がれが起こる原因はさまざまですが、非常にリスクの大きな現象であることは間違いありません。

また原因はひとつではなく複数が重なって発生することもあるため、浮きが見られる場合は原因を特定し、再発防止に努めることも重要です。

なお、外壁タイルの浮きや剥がれが起こっている場合の補修方法については、「タイル浮きの原因は?補修方法や調査方法にはどんなものがある?」の記事を参考にしてください。

外壁タイルの浮き補修の相談や見積もり依頼は、気軽にお問合せください。