コンクリートの「爆裂」を放置すると起こる3つのリスクを解説!

2020.7.12

コンクリートの表面にひび割れが発生することはよくある現象ですが、深刻な症状ともいえるのは「爆裂」です。

「爆裂」とは、鉄筋コンクリートの鉄筋が錆びて膨張することで、内側から破壊が起こる現象のことをいいます。

「爆裂」は構造物にとって非常にリスクが大きく、症状が現れたら速やかに適切な補修をしなくてはいけません。

今回はコンクリートの「爆裂」を放置することで起こる3つのリスクについて解説します。

 

コンクリート爆裂が起こる原因とは?

爆裂はおもにコンクリートの劣化が進行することで起こります。

コンクリート表面には経年とともにひび割れが現れることはよくあることですが、これはいくら配慮してもできることがあるため仕方がありません。

そして通常は、コンクリート内部は強いアルカリ性であり、その状態を保つことで鉄筋の腐食を防いでいます。

しかし表面に現れたひび割れから空気が入り込むことで起こる化学反応によって、表面から徐々に中性へと傾いていきます。

この現象がコンクリートの中性化です。

そして中性化が鉄筋まで到達すると、鉄筋は錆びて膨張し、コンクリートを内側から押し出すように破壊するのです。

 

コンクリート爆裂を放置することで起こる3つのリスクとは?

コンクリートの爆裂を放置するとリスクがともないます。

そのリスクとして挙げられるのは、おもに以下の3つです。

  • ・美観を損なう
  • ・コンクリート片の落下
  • ・耐久性の低下

 

美観を損なう

コンクリートの爆裂は、見栄えを悪くする原因になります。

鉄筋の茶色い錆び汁が表面に現れるようになり、老朽化の進んだ古ぼけた印象を与えるようになるでしょう。

 

コンクリート片の落下

爆裂によって内側から破壊されたコンクリート片が落下することがあります。

また落下したコンクリート片は、その下の人やものに接触して損害を負わせることがあるかもしれません。

そうなると賠償責任を問われるなど、重大なリスクへと発展するでしょう。

 

耐久性の低下

爆裂が起こると、そこからさらに中性化が進み、範囲をますます拡大させていきます。

そうなると、広い範囲でコンクリートは剥がれ落ちるようになるなど、耐久性は加速度的に低下します。

耐久性の低下によって、地震の揺れには耐えられなくなり、また寿命を著しく縮めてしまうことになるでしょう。

 

コンクリート爆裂リスクを回避するには定期点検と補修が重要!

コンクリートの爆裂を放置すると、大きなリスクがともないます。

しかし、早い段階で適切な処置をすることで、リスクの多くは回避できるでしょう。

そのためには、定期点検によって劣化状況を把握し、症状に応じた処置をすることが重要になります。

例えば、ひび割れが発生しているのであれば、エポキシ樹脂を注入するなど、ひび割れの規模に応じて適切な補修をする必要があります。

また鉄筋が露出するような爆裂現象が起こっているなら、とくに入念な補修をしなくてはいけません。

まず錆びている鉄筋周辺のコンクリートを取り除き、鉄筋の錆び落としと防錆びの処理をします。

その後、仲介接着剤を塗布して樹脂モルタルやポリマーセメントモルタルで埋め戻します。

以上のように、まずは劣化状況を知ることが非常に重要で、その状況に応じた処置を検討し、そして実施することが重要なのです。

不測の事態に陥らないためにも定期的な点検をおすすめいたします。

なお、コンクリートの爆裂の補修方法については「コンクリートの爆裂はリスクが大きい?原因と補修方法を解説」でくわしく解説しています。

まとめ

コンクリートの爆裂は、放置すると大きなリスクにつながることがあります。

劣化を避けることはできませんが、進行を抑えることは可能です。

そして適切なメンテナンスをすることで、劣化が誘発するさまざまなリスクも回避できるでしょう。

弊社では、コンクリートのひび割れに関する点検や補修工事を行っています。 ぜひお気軽にご相談ください。