劣化したドレンから雨漏りするって本当?改修用ドレンの施工方法

2021.4.30

ドレンとは屋上の陸屋根にある雨水や雑排水、汚水などを排水するための排水管や下水溝のことを指します。

陸屋根の屋上防水の一番下部分にある格子状のカバーが付いている鉄製鋳物がドレンです。

ドレンには防水層と雨樋を繋ぐ役目もあり、屋根やベランダ、バルコニー床など防水面で受けた雨水を集水し樋へ流す重要な役割を担っています。

しかし、ドレンが劣化し双方の接合部が剥離してしまうと防水性能が低下し、雨漏りの原因になってしまいます。

ここで注目したいのが、ドレンはほとんどが鉄製鋳物で出来ているという点です。

鉄製鋳物という材質上、劣化するとサビてしまうのです。

そのため、屋上やベランダなど防水工事を行う場合、ドレン周りもしっかり補修しないとドレンから雨漏りしてしまう恐れがあるのです。

改修用ドレンの施工方法とは?

施工方法

改修用ドレンの施工方法は、傷んだドレンの上に改修用ドレンを被せるという工法です。

①ドレンの目皿を取り外します。

②改修ドレンの鉛部分の形を金槌やハンマーなどで整え、改修ドレンを設置します。

鉛でできているので、複雑な形状や場所にも対応できます。

③改修ドレンの周りにコーキング材を充填します。

隙間が空いていると何の意味もありませんので、しっかりと補強を行います。

④防水層を形成します。(シート防水やウレタン防水など)

⑤トップコートの塗布後、ストレーナーキャップを取り付け完了となります。

改修用ドレンにデメリットはある?

①雨水の排水能力が低下する可能性

改修ドレンは既存のドレンにジャバラのホースを挿入するため、ドレンの口径が細くなってしまいます。

既存のドレンの口径が100φ程度あれば、1サイズ小さい径(75φ)のホースを挿入してもさほど影響はありません。

しかし元々口径が細いという場合はさらに細くなってしまうため、雨水の排水能力が低下し目詰まりを起こしてしまう恐れがあります。

②勾配が変わってしまう可能性

改修ドレンの鉛部分は厚さ3mm程度あり、その上から補強クロスや防水剤を塗布するとなると約5mm程度の厚みが出てしまいます。

そのため高さ調整(不陸整正)を行わないと雨水が正常に排水されないなどの不具合がでてしまいます。

たった5mmと思われるかもしれませんが、陸屋根の水勾配は緩やかな勾配になっています。

水下部が5mm上がっただけでも、水の流れが悪くなってしまったり、水が溜まってしまうことがあります。

劣化したドレンを放置するとどうなる?

ドレンにはゴミや落ち葉などが排水管に入らないよう、ストレーナーというカバーが取り付けられています。

しかし、ストレーナーがゴミや落ち葉で塞がってしまうと、雨水の逃げ場がなくなってしまいます。

ドレンは鉄製鋳物で出来ているため、排水不良の状態が続くとドレンや接合部がサビて劣化し雨漏りを起こす可能性があります。

もちろん屋上やベランダなどに水が溜まっている状態というのは、それだけでも雨漏りの危険性があるというのは言うまでもありません。

防水処置を施しているからといっても、プールのように長時間水に浸かることは想定されていません。

長時間水に浸かってしまうと、防水層が膨張し破損する原因となります。

また、苔・藻・カビが発生してしまうと、それらがまたストレーナーを塞いでしまうためいつまで経っても排水されないという悪循環に陥ってしまいます。

それにより苔・藻・カビは素地の劣化を進行させてしまいます。

改修用ドレンの施工方法 まとめ

ドレンの劣化を放置してしまうと雨漏りの原因となってしまいます。

排水能力が落ちていないか、ゴミが詰まっていないかなど、定期的にチェックすることで雨漏りを未然に防ぐことができます。

もし、水が溜まりやすくなってきたなどの不具合がみられる場合には、まずはお気軽に弊社までご相談ください。