COLUMN 建物トラブル解決コラム

雨樋の必要性とは?修理しないと雨漏りの原因になるって本当?

2022.6.16

先日関東地方を襲った雹によって、窓や雨樋(トユ・トヨなどと呼ばれることもあります)が破損してしまう被害が相次ぎました。

窓が割れてしまった場合、防犯や雨などの観点からなるべく早く修理したいと考える方も多いかと思いますが、雨樋の場合はどうでしょうか。

緊急性はさほど高くないと思われている方や、このままでもいいかなと思われている方も多いかと思います。

実は雨樋を破損させたままでいると、とっても危険なんです。

今回は雨樋の役割や重要性について紹介していきたいと思います。

雨樋の役割とは?

雨樋の役割1 建物を守る

雨樋は屋根に降った雨水を1ヶ所にまとめ、管や鎖を伝わせて雨水を適切に排水するという重要な役割を担っています。

雨樋が破損していると雨水が外壁面を直接流れることになり、外壁の劣化を速めてしまうほか、外壁にひび割れがあった場合には雨水の侵入経路になってしまう恐れがあります。

また、屋根から直接地面に流れ落ちた雨水は地面へ落ちることで泥が跳ね、外壁の劣化を進めてしまうだけでなく、外壁同様基礎にひび割れがあった場合には、基礎部分の内側にまで雨水が侵入してしまう可能性もあるのです。

≪実際に起こったケース≫
2階にある雨樋の破損した箇所から1階の屋根へピンポイントで雨水が降り注いだことで雨漏りが発生し、雨樋の工事のほかに屋根と内装の工事が必要になった。

雨樋の役割2 騒音対策

雨樋から溢れた雨水が1階の屋根や地面に跳ねることで騒音が発生します。

雨水の音が気になるという場合は、雨樋が破損していたり、詰まりが原因となっている可能性が高いです。

梅雨の時期になると、雨音による騒音トラブルも多くなります。

ご自宅では気にならない音でも隣の家では大きく響いている可能性があるほか、垂れた雨水が隣の家の敷地内に跳ねてしまっている可能性もありますので、降雨後には状況を確認しておきましょう。

≪実際に起こったケース≫
隣の家から雨樋から水が大量に落ちていて凄い音がしていたと指摘され、雨樋の清掃を依頼したところ、雨樋の中に大量の土が詰まっており排水を阻害していたことが発覚。

雨樋の役割3 シロアリ対策

雨樋が破損していると、雨が降るたびに基礎の周りがジメジメと湿った状態になってしまいます。

湿気はカビや苔を発生させるだけでなく、シロアリが好む環境を作ってしまいます。

≪実際に起こったケース≫
雨樋の補修をご自身でされた結果、軒樋が外壁に密着してしまったことで雨漏りを発生させてしまい、外壁の内部がシロアリだらけになり大掛かりな補修工事となった。

雨樋にメンテナンスは必要?

雨樋は雹だけでなく、台風や強風によって破損・変形してしまうことがありますので、自然災害が発生した後には雨樋の状態を確認しておきましょう。

また、落ち葉やゴミなどが溜まっていると雨水をうまく排水することができなくなり、オーバーフローを起こして雨漏りの原因となる恐れがあるほか、ゴミの重みで雨樋が変形してしまったり割れてしまうこともありますので、定期的に清掃をしていただくと安心です。

高所での作業となりますので、業者にご依頼ください。

雨樋の清掃の費用相場は3万円前後です。

雨樋の必要性とは? まとめ

建物にとって非常に重要な役割を担っている雨樋。

大切なマイホームをできるだけ長く良い状態に保つためには、欠かせないものだということがお分かり頂けたのではないでしょうか。

雨樋が破損していると、通常であれば外壁や基礎に当たらない量の雨が当たってしまうことになりますので、比較的短期間で外壁が黒ずんでくるなどの影響が表れ始めます。

ひょう害による破損だと認められれば、火災保険が適用される可能性もあります。

請求期限は被害が発生してから3年以内であれば申請可能ですが、雨が降るたびに外壁や基礎の劣化が進行してしまいますので、雨樋の破損が見られる場合には、なるべく早く専門の業者にご相談ください。

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