COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.8.30

ベランダからの雨漏りは放っておいたら危険?防水工事の種類と費用相場

雨漏り、防水、シーリング

ベランダに洗濯物を干しに出た際にふと床面を見てみると、所々色褪せていたりひび割れがあることに気が付いたという方はいませんか?

色褪せやひび割れを放置してしまうと雨漏りの原因となる恐れがありますので、雨漏りが起きる前にメンテナンスを行うことが大切です。

今回は雨漏りを未然に防ぐためのベランダ防水の費用について解説していきたいと思います。

ベランダ防水の種類と費用|雨漏り対策

屋根や外壁の塗り替えはしているけど、防水工事はしたことが無いという方も多いのではないでしょうか。

ベランダ・バルコニーの床面には防水加工が施されているのですが紫外線や風雨によって劣化してしまうため、屋根や外壁と同様に約10年周期でメンテナンスを行うことが推奨されています。

ベランダ防水にはウレタン防水、シート防水、FRP防水の3つの工法があり、各防水工法にはそれぞれメリット・デメリットが存在します。

ウレタン防水

防水工事の費用:3,500~7,500円/㎡
耐用年数:8~12年
特徴:ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を塗ることで防水層を形成し雨水の浸入を防ぐ工法です。

安価で耐久性が高くどのような形状の場所でも施工可能で、シームレスに仕上がるためつなぎ目から雨漏りが起きないといったメリットがあります。

一方で、手塗りで施工されることから防水塗膜の厚さにムラがでやすく、職人の腕に左右されやすいというデメリットがあります。

約5年周期にトップコートを塗り替えるメンテナンスが必要です。

シート防水

防水工事の費用:2,000円~7,500円/㎡
耐用年数:10~15年
特徴:塩ビ製などのシートを床に貼り付けることで雨水の浸入を防ぐ工法です。

安価で耐用年数が長く、長期的に防水層を維持できるといったメリットがありますが、複雑な床面には施工できないといったデメリットがあるほか、シート防水は屋上やバルコニーなど広い面積に適した工法となるため、ベランダではほとんど採用されません。

FRP防水

防水工事の費用:5,000~7,000円/㎡
耐用年数:10~15年
特徴:FRP(ガラス繊維を含んだ強化プラスチック)の上に樹脂を塗ることで防水層を形成し雨水の浸入を防ぐ工法です。

強度が高く軽量で、耐熱、耐水、耐久性に優れているといったメリットがありますが、他の工法と比較して費用が高いといったデメリットがあり、ウレタン防水同様、約5年周期にトップコートを塗り替えるメンテナンスが必要です。

木造の戸建て住宅のベランダではFRPによる防水工事が一般的です。

ベランダ防水工事の費用を抑える方法|雨漏り対策

ベランダの床面が色褪せていたり、表面が荒れているようであればトップコートの機能が落ちてきている証ですので、トップコートの塗り替えをおすすめします。

トップコートの塗り替えだけであれば2~8万円前後で補修可能です。

トップコートを定期的に塗装していくことで防水層の耐用年数を維持してくれる効果が得られます。

5年毎の塗り替えとなると費用が…と思われてしまうかもしれませんが、結果的に修繕費を押さえることができるでしょう。

ひび割れや剥がれ、膨れが発生している場合、防水層から劣化している可能性があります。

ベランダの防水層のひび割れから雨水が内部に侵入してベランダの躯体が腐食してしまった場合、補修費用に50~80万程度かかる場合があるほか、外壁内部の補修工事も必要になってしまうとさらに費用がかかる恐れもあります。

また、見落としがちなのがドレン(排水口)の詰まりや劣化です。

落ち葉などで排水口が詰まってしまうと雨漏りの原因となってしまいますので、台風の後など、定期的に枯葉などのゴミは撤去するように心がけましょう。

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