外壁材の種類と見分け方を覚えて適切なメンテナンスをしていきましょう

2022.11.9

一昔前と比べると様々な外壁材が増えました。

今回は外壁材の種類や特徴、見分け方について紹介していきます。

外壁材の種類を正しく知り、適切なメンテナンスをしていきましょう。

外壁の種類と見分け方

サイディング

外壁に貼る仕上げ用の板材のことをサイディングといい、日本では主に、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類のサイディングが使用されています。

窯業系

窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、セメントをベースに木質の繊維を混ぜて成型し、窯で仕上げた外壁材です。

日本住宅の外壁材の約80%は窯業系サイディングと言われており、レンガ調やタイル調などデザインが豊富で、幅広い外観スタイルに仕上げることができます。

大量生産が可能なことから比較的安価であることや、施工性が高いといったメリットがありますが、素材自体に防水機能がないため防水性を維持するためのメンテナンスが欠かせません。

また、ボードとボードの繋ぎ目(目地)に充填されているゴムのような素材(コーキング)は紫外線によって劣化してしまいますので、こちらも定期的なメンテナンスが必要となります。

金属系

アルミやステンレス、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材です。

これまではシンプルなデザインが一般的でしたが、最近ではレンガ調やタイル調にインクジェット塗装されたものも増えてきています。(目地が目立っているものが窯業系、目立たないものが金属系になります)

耐震性・断熱性・耐凍害性に優れているほか、重量が軽いため建物への負担が少ないと言ったメリットがある一方で、サビが発生しやすいというデメリットがあります。

木質系

無垢な板材の表面を加工し、 耐火性などの機能を付加させた薄い板状の外壁材です。

自然そのものの質感や温もりを感じることができます。

窯業系や金属系と比較すると2割ほど高く、木材という素材の性質から湿気に弱いといったデメリットがあります。

樹脂系

塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材です。

アメリカやカナダで広く採用されているサイディングで、樹脂自体に着色されているので色褪せや変色に強く、コーキングを使用しないオープンジョイント工法で施工されているため、メンテナンス頻度が少なく劣化しにくいといった特徴があります。

国内シェアは僅か1%ほどしかないため施工業者が限られている点や、デザインの幅が狭い、費用が高いといったデメリットがあります。

モルタル

モルタル外壁は1980年代までは国内主流の外壁材でした。

目地がないシームレスな外壁で、セメントと砂を1:3の割合で混ぜ、水を加えて練ったものです。

リシン仕上げ

骨材(細かく砕いた石や砂)に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて仕上げたものです。

表面を触るとザラザラする感触がある場合はリシン仕上げです。

スタッコ仕上げ

スタッコ(化粧漆喰)をコテやローラー、または吹き付けて仕上げたものです。

リシン仕上げと比較して厚く塗装されているため、重量感があり落ち着いた雰囲気を演出できます。

吹き付けタイル

複層仕上げ塗材をコテやローラー、またはタイルガンという口径の大きい塗装機で吹き付けて仕上げたものです。

タイルのような艶のある硬い仕上がりになります。

左官仕上げ

左官職人が砂材入りの上塗り材をコテを使って仕上げたものです。

コテの種類や使い方によって他の外壁材には出せない様々なデザインを生み出すことが可能です。

ALC

画像参照:一般社団法人ALC協会

ALC(Autoclaved Light weight aerated Concrete)は、コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって軽量化されたコンクリートパネルです。

パネル内部は鉄筋やスチール製の金網で補強されているため高い強度を誇りますが、小さな気泡が多くあるという性質上吸水性が高く、水に弱いといったデメリットがあります。

パッと見ただけではサイディングとALCを見分けるのは難しいかもしれませんが、外壁よりも内側に窓が取り付けられている、サイディングよりもALCの方がコーキングの幅が広いといった見分け方があります。