COLUMN 建物トラブル解決コラム

2022.4.23

地震の影響で外壁にひび割れが!保険で修理できるって本当?

ひび割れ、浮き、タイル工事

地震の後にひび割れを発見し、当サイトをご覧になられている方もいらっしゃるかと思います。

このまま放置しておいても大丈夫なのか、補修費用はどれくらいかかるのか、保険は使えるのかなどご不安な方も多いでしょう。

そこで今回は、ひび割れの危険度、補修費用相場、地震保険の申請条件について紹介していきたいと思います。

地震の影響によるひび割れの危険度と補修費用相場

危険度★ 幅0.3mm以下のひび割れ

ひび割れの幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れはヘアークラックと呼ばれるもので、外壁の塗膜のみに発生したひび割れのため、危険度はさほど高くありません。

今すぐに補修が必要というものではありませんが、塗膜が劣化しているサインではありますので、外壁塗装をご検討されることをおすすめします。

危険度★★ 幅0.3mm~1mm程度のひび割れで深さが浅い

ひび割れの深さが5mm以下であれば、危険度はまださほど高くありません。

コーキングなどの補修材で補修することができ、補修費用は数か所補修して1~5万円程度です。(足場を設置する場合は別途足場代が必要です)

外壁塗装を検討されている場合は通常の塗装のみでもカバーすることができます。

危険度★★★ 0.3mm以上のひび割れで深さが5mm以上ある

ひび割れの幅が0.3mm以上、深さが5mm以上の場合は構造クラックと呼ばれるもので、外壁内部からひび割れが発生している状況です。

雨水が侵入してしまうと建物を腐食させたり、白アリが発生する原因となりますので、なるべく早期に専門家に見てもらうことをおすすめします。

コーキング補修の場合は数か所補修して1~5万円程度、左官補修(モルタル外壁)の場合は3~7万円/㎡(下地補修、下塗り、塗料など)程度かかります。

危険度★★★★ 1mm以上のひび割れ

建物の構造に影響している危険性があります。

特に斜めにひび割れが発生している場合は、建物に大きな負担がかかった時に発生するひび割れのため、補修だけでなく耐震補強工事が必要となる場合もあります。

すぐに専門の業者にご相談ください。

危険度★★★★★ 3mm以上のひび割れが複数ある

外壁に3mm以上のひび割れが複数あるという場合は、ひび割れが相当進行しており今すぐに補修工事が必要な状況です。

雨水が侵入している可能性も高く倒壊の危険性もあるため、外壁一面あるいは建物全体の大規模修繕工事が必要となります。

費用は150万~となります。

地震の影響によるひび割れは保険が適用される?

地震保険に加入していれば保険を申請することができます。

・ひび割れの原因が地震であること
・地震発生から10日以内に申請していること
・一部損以上の被害であること

 

などが地震保険の適用条件となります。
(申請条件は各保険会社によって異なります)

損壊状況 支払われる保険金 主要構造部(外壁・軸組み・基礎・屋根等)の損害
一部損 地震保険金額の5%

(時価額の5%まで)

建物の時価の3%以上20%未満

全損・大半損・小半損に至らない建物が床上浸水または地盤面より45㎝以上を超える浸水

小半損 地震保険金額の30%

(時価額の30%まで)

建物の時価の20%以上40%未満
大半損 地震保険金額の60%

(時価額の60%まで)

建物の時価の40%以上50%未満
全損 地震保険金額の100%

(時価額が限度)

建物の時価の50%以上

大きな地震や台風が発生した後には、「保険で無料で修理します」といった訪問業者が急増します。

保険がおりるかどうかは鑑定人による調査が行われた上で決まりますので、調査完了前に契約を結ばないようご注意ください。

地震の影響によるひび割れ まとめ

最近地震が多いなと感じている方も多いかと思います。

間もなく梅雨のシーズンに突入します。

雨漏りはわずかな隙間からでも侵入し、被害をどんどん拡大させてしまいます。

被害を最小限に抑えるには、早期発見・早期対応が肝心です。

ひび割れや雨漏りなど、何かご不安な点がございましたらお気軽にご相談ください。

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