【仙台も要注意】サイディングの凍害が起こる原因と対策を解説!

2021.1.26

戸建て住宅の外壁材として最も使われているものは「窯業サイディング」でそのシェアは外壁材全体の70%以上といわれています。

「窯業サイディング」とは、セメントと木質繊維を混合してつくられた外壁仕上げ材のこといい、他にも「金属サイディング」や「樹脂サイディング」などの種類もあります。

「窯業サイディング」は経年とともに劣化し、さまざまな症状が現れるようになります.

なかでも「窯業サイディング」は「凍害」が起こるとリスクが大きいため注意が必要です。

とくに寒冷地では「凍害」が起こりやすく、なんらかの対策が必要になるでしょう。

そこで今回は、戸建て住宅の外壁材の主流である「窯業サイディング」において、「凍害」が起こる原因や対策について解説します。

そもそも凍害とは?

そもそも凍害とは、外壁材の内部の水分が凍結と融解を繰り返すことで引き起こされる劣化現象のことをいいます。

凍害が起こると、ひび割れや剥離などの症状が現れるようになります。

見栄えが著しく悪くなることはもちろん、機能性も損なわれるため、建物を守るためにもしっかりと対策を講じておかなければいけません。

とくに平均温度が低い北海道や東北地方などで注意しておきたい現象です。

凍害が起こるメカニズム

サイディングの凍害が起こるメカニズムについて簡単に解説いたします。

  1. サイディング内部に水分が入り込む
  2. 気温の低下でサイディング内部の水分が凍結する
  3. 水分が凍結すると膨張するため内側から圧力が加わる
  4. 圧力によってひび割れや剥離が起こる

以上が凍害のメカニズムになりますが、これらは繰り返されるごとに症状が大きくなっていくことが特徴です。

まずは、サイディングに水分が入り込まないような対策をしておくことがポイントになります。

サイディングの凍害が起こる原因

サイディングの凍害は、外壁塗装の塗膜劣化が進行して引き起こされることが大きな原因と考えられます。

というのも、塗膜が劣化すると防水性が損なわれることから、サイディング本体が吸水しやすい環境が生じてしまうためです。

また「直貼り工法」で施工されているサイディングも凍害が起こりやすくなります。

「直貼り工法」とは、構造躯体に防水シートを張り、その上に直接サイディングを張り付ける工法で、過去には一般的に行われていました。

「直貼り工法」は裏側に水分が回り込んでも逃げ道がないため、塗装が施されていないサイディングの裏側から吸水し、冬になると凍害にいたることがあるのです。

なお現在では、防水シートの上に胴縁を取り付け、胴縁に対してサイディングを張り付ける「通気工法」が標準工法となっています。

サイディングの凍害対策

サイディングの凍害は、おもに外壁塗装の塗膜劣化が引き起こすことが多いため、劣化状況を見きわめながらメンテナンスをすることが最も効果的な対策となります。

窯業サイディングの耐久性は、なかには40年以上とされているものもありますが、もちろん必要なメンテナンスを実施することが前提となります。

メンテナンスとはおもに表面塗装のことで、10年程度を目安に塗り替えが必要です。

近年では、フッ素塗料や無機塗料など高耐久なものも多く登場しているため、これらを使うとメンテナンスサイクルを長く設定することも可能になります。

ただし、直貼り工法で施工されている場合は、塗装しても改善されない可能性があります。

この場合は、根本的な構造の見直しを図るためにも、既存のサイディングを撤去し、下地のコンディションを確認したうえで張り替えの検討をするとよいでしょう。

まとめ

サイディングの凍害は、おもに塗膜劣化によって引き起こされることが多い現象です。

凍害が起こると意匠面や機能面に影響が及び、場合によっては建物寿命を縮めてしまうこともあります。

とくに寒冷地ではリスクが高まることから、定期的に点検とメンテナンスを実施し、凍害の防止を図りましょう。