COLUMN 建物トラブル解決コラム

2019.12.13

外壁シーリングの耐用年数は10年?メンテナンスの方法や費用は?

アパート、マンション

住宅の外壁に生じるあらゆる継ぎ目の多くは、シーリング材を充填して仕上げてあります。

そのシーリングは、紫外線や熱などの影響を受けて徐々に劣化し、建物の環境にもよりますが新築から5~10年程度で寿命を迎えます。

シーリングの劣化を放置すると、雨漏りや構造部を傷める原因にもなるため、早めに対処しなくてはなりません。

そこで今回は、シーリングが耐用年数を迎えて機能を失う前に行いたいメンテナンスの方法や費用についてご紹介したいと思います。

 

外壁シーリングの耐用年数

シーリングの耐用年数は、一般的に5~10年程度です。

しかし、外壁塗装の耐用年数は10年~が目安となります。

つまり、外壁塗装よりも早く劣化してしまうケースもあり、その場合はシーリングのメンテナンスのタイミングが早くなってしまうのです。

劣化が広範囲に広がっていれば全体的なメンテナンスが必要になるため、足場の設置が必要となります。

そうなると、メンテナンス時に足場の設置が必要となる屋根や外壁の塗装を同時に行うということがムダを省く意味でも有効です。

そのときには、次回の屋根、外壁、シーリングなど外部メンテナンスのタイミングをできるだけ合わせることがコストを抑えるうえで重要になります。

よって、これらを一元的に提案、そして管理できる専門業者を選ぶことも重要なポイントとなるでしょう。

 

外壁シーリングのメンテナンスの方法

劣化によって機能を損ねたときには、重要な役割を果たせなくなるため速やかなメンテナンスが必要です。

外壁シーリングの重要な役割とは、下記の通り大きく3つ挙げられます。

  • ・防水
  • ・景観の確保
  • ・揺れへの緩衝

 

劣化により、これらの役割が果たせなくなると建物へのリスクは深刻なものになる可能性もあります。

シーリングの劣化が建物へ与えるリスクについては「外壁シーリングの劣化が建物に与えるリスクとその対策は?」の記事を参考にしてください。

そして、シーリングのメンテナンスの方法は、以下の通り大きく2つです。

  • ・打ち増し工事
  • ・打ち替え工事

 

打ち増し工事

外壁シーリングの打ち増し工事とは、既存のシーリングの上から新しいシーリング材を重ねて充填する施工方法です。

既存シーリングを撤去する手間や充填するシーリング材の量を減らせるため、工事費用を抑えられます。

しかし、既存のシーリングと新しいシーリングは馴染みない場合があり、そのときには新しいシーリングが剥がれてしまう恐れがあります。

 

打ち替え工事

外壁シーリングの打ち増し工事とは、既存のシーリングを撤去して新しいシーリング材を充填する施工方法です。

既存のシーリングを撤去する必要があり、またシーリング材の量も増えるため、打ち増し工事より工事費用がかかります。

しかし、一からやり直す施工方法となるため、剥がれるリスクもほぼなく安定したシーリングを形成できます。

よって、メンテナンスの品質を得るうえでも打ち増し工事よりも打ち替え工事をするほうがよいでしょう。

 

外壁シーリングのメンテナンス費用

シーリング工事の費用は、施工方法や使用する材料で変わってきますが、シーリング打ち替え工事では800~900円程度/mが目安となっています。

ただし、この単価はある程度のm数があることが条件であり、目地の幅によっても変動することがあります。

また、さらに既存のシーリング撤去費用や足場設置費用なども必要です。

なお、外壁シーリングの打ち替え費用については、「【外壁シーリングの打ち替え】単価の目安とよい施工業者の見分け方とは?」の記事を参考にしてください。

 

外壁シーリングのメンテナンスのタイミングを判断する目安

外壁シーリングのメンテナンスは、劣化症状から判断しタイミングを見きわめることが可能です。

劣化症状が軽いようならしばらく経過を観察し、重い症状が現れる前に打ち替えを行うようにするとよいでしょう。

軽い劣化症状とは「肉やせ」や「軽いひび割れ」など、そして重い劣化症状とは「破断」や「剥離」などが挙げられます。

なお、外壁シーリングの劣化症状とメンテナンスについては「外壁シーリングの寿命を縮める劣化症状とは?メンテナンスの注意点は?」の記事を参考にしてください。

 

まとめ

新築あるいは前回の塗装から10年前後経過しているシーリングは、相当劣化している可能性があります。

この場合、全撤去のうえ打ち替え工事になることが多くのケースです。

ただし、業者によっては、打ち増し工事で済ませ見積もりを安く見せる場合がある点では十分な注意が必要です。

劣化が進んでいるシーリングに打ち増し工事をしても、十分な耐久性や耐水性は期待できないばかりか、やり直す羽目になる可能性もあります。

とくに打ち替え工事は、塗装工事業者ではできない工事であることも多く、得意としているかどうかという点が重要なポイントです。

弊社では熟練の技能士による良質なシーリング打ち替え工事を行っております。

またご希望のお客様にはお試し工事を無料で行っています。

ぜひお気軽にご相談ください。

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