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シート防水と塗膜防水はどちらが良い?防水工法を比較解説

2023.12.3

防水工事は建物の維持に不可欠な要素であり、適切な防水工法の選択は長期的な建物の保全において重要な役割を果たします。
本記事では、防水工法の中でも特に重要な2つの方法、シート防水系と塗膜防水系について、その特性、適材適所、メリットとデメリットを比較し、みなさんの建物に最適な防水方法を選択できるように解説します。

シート防水系の特徴と適材適所

シート防水は、防水シートを使用して行う工法です。
この方法は、屋根やバルコニー、駐車場など、平面的な広い範囲に適用されることが多く、「シート防水」は、その強靭な耐水性と耐久性で知られています。
特に、機械的なストレスが予想される場所や、常に水にさらされる環境に適しています。
また、シートの重ね合わせ部分を溶着することで、高い密閉性を確保することができます。

塗膜防水系の特徴と適材適所

一方で、「塗膜防水」は液体の防水材を塗布し、乾燥させて防水層を形成する工法です。
屋上やベランダ、浴室など、細かい凹凸や複雑な形状のある場所に最適です。
塗膜防水の大きなメリットは、その柔軟性にあります。
建物の微細な動きや温度変化にも適応し、ひび割れに強い防水層を形成することができます。
さらに、塗膜防水はつなぎ目の出ないシームレスな構造により、シート防水に見られるつなぎ目のあれという心配がありません。
これにより、塗膜防水は漏水のリスクを大幅に低減し、より安全な防水層を提供します。

それぞれのメリットとデメリット

シート防水のメリットはその耐久性と強靭さにありますが、デメリットとしては、施工が複雑でコストが高くなる可能性があります。
また、シートのつなぎ目からの漏水リスクも考慮する必要があります。
塗膜防水は施工が容易で、形状にフィットしやすいのがメリットですが、耐久性に劣る場合があり、定期的なメンテナンスが必要になることがあります。

基礎架台の存在と防水工法の適応性

屋上に基礎架台などの特殊な構造が多く存在する場合、「シート防水」は施工の手間がかかり、適さないことが多いです。
これは、シート防水が広い平面に向いており、複雑な形状や障害物のある環境では施工が困難になるためです。
そのような場合には、「塗膜防水」がより適しています。塗膜防水は、その柔軟性により細かい部分や複雑な形状に適応しやすい特性を持っています。

逆に、基礎架台が少なく、広い平面がある場合は、シート防水が向いています。
ロール状のシートを広げていく作業は、比較的迅速に進めることが可能で、特に広範囲の防水が求められる場合に効率的です。
また、シート防水は施工期間が塗膜防水に比べて短く、天気の影響を受けにくいというメリットもあります。

工事業者によっては、シート防水が得意なところもあれば、塗膜防水が得意なところもあります。
そのため、必ずしも一方の工法が常に適しているとは限らず、それぞれの現場の条件や業者の専門性を考慮して適切な「防水工法を比較」し、選択することが重要です。
この点にも注意が必要です。

まとめ

建物の現状や環境、用途に応じて、適切な防水工法を選択することが重要です。
シート防水と塗膜防水はそれぞれ異なる利点と制約を持ちます。
この情報を基本的な知識と捉え、建物を長く健全に保ち、最小限の工事費用で済ませるための参考にしてください。

 

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