COLUMN 建物トラブル解決コラム

2023.10.2

換気口から雨が吹き込み困っている方必見【原因と対策】

雨漏り、防水、シーリング

ゲリラ豪雨や台風がくるたびに、換気口・換気扇から雨が吹き込んできて困っているという方はいませんか?

今回は、なぜ換気口・換気扇から雨が吹き込んでくるのか、その原因と対策について紹介していきます。

換気口から雨が吹き込む原因と対策

換気口・換気扇から雨が吹き込んでくる原因は主に3つあります。

1:換気フード(ウエザーカバー)のコーキングの劣化

外壁と換気フード(ウエザーカバー)の隙間には雨水の侵入を防ぐために、コーキングが充填されているのですが、コーキングが劣化(ひび割れ・剥離・肉痩せなど)しているとそこから雨水が侵入してしまいます。(コーキングの耐用年数は約10年です。)

コーキングの劣化によって雨が吹き込んでいるようであれば、コーキングを打ち直しすることで雨の吹き込みを防ぐことができますが、換気フード自体が変形していたり、ひび割れなどの劣化症状が出ているようであれば、換気フード自体の交換をおすすめします。

2:強風による吹き込み

換気口は建物内部の空気の循環や質の維持に重要な役割を担っているのですが、外壁と内壁を繰り抜いてそのまま取り付けられているため、台風や強風が吹くと、外壁の換気口から雨が吹き込んでしまい、漏水を引き起こしてしまうケースがあります。

換気扇の電源をオフにしているのにもかかわらず、強風が吹くと換気扇がくるくると回っている場合、経年劣化でシャッターを閉める力が弱まっている可能性があります。

強風で換気扇が回ってしまう(シャッターが開いてしまう)ということは、台風の際には風に煽られ開いたシャッターから雨が侵入してしまうことになりますので、換気フードの設置をおすすめします。

換気フードは、雨水の侵入防止や外部の風圧を和らげるために取り付ける屋外カバーで、鋼製・アルミ製・ステンレス製・樹脂製などがあります。

ちなみに換気フードは、ベントキャップ(ガラリ)と呼ばれるものもあるのですが、換気フードが排気口を広く覆う形状で壁に直接取り付けるプロペラ型の換気扇によく用いられるのに対し、ベントキャップはダクトの直径が短い排気口によく用いられています。

ベントキャップから雨が吹き込んでいる場合、既存のベントキャップの上から覆いかぶさる形で換気フードを新設することも可能です。

換気フード設置工事の費用相場は1箇所あたり10,000円~20,000円です。

3:外壁の劣化

換気口・換気扇周辺の外壁が劣化し、ひび割れなどが生じている場合、そのひび割れから雨水が侵入してきて雨漏りを発生させている可能性があります。

一見すると換気口・換気扇から雨が吹き込んでいるだけのように見えますが、実際には外壁から雨漏りが発生しているということになりますので、早急な対処が必要です。

換気口というのはほぼ真四角に開口されているため、角の部分からクラックが生じやすい箇所になりますので、構造クラックと呼ばれるクラックの幅が0.3mm以上、深さが5mm以上のひび割れがある場合、今現在雨漏りが発生していなくても、雨漏りが発生するリスクが高い場所といえますので、なるべく早めに専門家にご相談ください。

換気口から雨が吹き込む原因と対策 まとめ

築年数10年以下の方で換気口・換気扇から雨が吹き込んでいる場合、換気フードが取り付けられていないか、施工不良の可能性があります。

前者であれば換気フードを設置することで解決することができますので、お近くの工務店などにご依頼ください。

換気口・換気扇から雨が吹き込んでくる原因が施工不良の可能性がある場合、状況によっては外壁を剥がす必要もでてきますので、必ず専門の業者にご相談ください。

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