COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.12.13

屋根・外壁の劣化箇所を確認しよう!【失敗しない塗り替えポイント】

塗装、外装工事

外壁の失敗しない塗り替えポイント

モルタル

モルタルとは、砂とセメント、水を練って混ぜて作る建築材料です。

モルタル壁はサイディングのように繋ぎ目がないため、コーキングの補修が不要というメリットがありますが、繋ぎ目がない分揺れに弱くひび割れが発生しやすいといったデメリットがあります。

また、セメントが主成分であることから防水性が低いといったデメリットや、職人の手作業で仕上げられる場合が多いことから、技術力で差が出やすく工期が長いといったデメリットもあります。

モルタル壁は1990年以前には広く採用されていましたが、上記の理由などから現在は窯業系サイディングが主流になっています。

モルタル壁の劣化箇所のチェックポイントは、まずひび割れが発生していないかという点と、壁に手で触れた際に白っぽい粉状のもの(チョーキング現象)が手に付着していないかという点です。

チョーキング現象とは、塗装の表面が経年劣化によって粉状になってしまうというもので、防水機能が切れているサインとなります。

サイディング

セメントと木質系成分を混合して板状に成形した外壁材です。

サイディング材には、窯業(ようぎょう)系、金属系、木質系、樹脂系とあり、中でも最も多く採用されているのが窯業系サイディングです。

窯業系サイディングとは簡単に説明すると、窯で焼かれた外壁ボードのことで、耐火・耐熱性に優れ、安価でデザインが豊富といったメリットがあります。

サイディングボードの劣化箇所のチェックポイントは、コーキングの劣化です。

コーキングがひび割れていたり、肉痩せ、剥離などが発生していると、そこから雨水が侵入し、サイディングボードに反りが生じたり、雨漏りの原因となる恐れがあります。

屋根の失敗しない塗り替えポイント

スレート屋根

スレート屋根とは粘土岩を薄い板状に加工した屋根材のことで、デザイン性が高く、薄く軽量であることなどから、住宅などの屋根材として現在主流となっている屋根材です。

カラーベストとも呼ばれています。(スレート屋根材の商品名です)

スレートの種類は大きく分けて2つあり、1つは石綿(アスベスト)スレート、もう1つは、無石綿(ノンアスベスト)スレートです。

石綿(アスベスト)スレートはセメントに石綿(アスベスト)を混ぜたスレートで、アスベスト規制が強化された平成18年以降は使用・製造・提供が禁止となっています。

平成18年以前に建てられた建物には石綿(アスベスト)スレートが採用されている可能性がありますが、そのまま使用していても特に問題はありませんのでご安心ください。

ただし、石綿(アスベスト)スレートから別の屋根材へ葺き替えるといった場合、別途処分費用が発生しますのでご留意ください。

スレート屋根の劣化箇所のチェックポイントは、塗膜が剥がれ素地が見えていないかという点と、コケやカビなどが発生していないかという点、板金部分に打ち込んである釘が浮いていないかという点がチェックポイントとなります。

「屋根の棟の釘が浮いているので、早めに直さないと雨漏りしてしまいますよ」といって不安を煽るのは、飛び込み営業でよく行われている手口です。

実際に釘が浮いていたとしても、屋根材の下には防水シートが貼ってありますので、すぐに雨漏りしてしまうということはありません。

「今なら無料で点検・補修します」と言われると、お願いしようかなと思ってしまうかもしれませんが、「そこは直したのですが、他の箇所がもっと酷い状態で…」など、更に不安を煽り高額な補修工事を促される可能性がありますので、まずは見知らぬ業者は屋根に登らせないことが鉄則です。

外壁の失敗しない塗り替えポイント まとめ

屋根・外壁の塗り替えのタイミングは塗料やコーキングの耐用年数から10年が目安となっていますが、建物の環境によっても劣化具合は異なりますので、劣化箇所の確認ポイントをチェックしながら、塗り替えのタイミングをご検討ください。

また、弊社では他社さんの見積りもチェックさせていただいておりますので、工事会社さんが決まっている場合でも、適正価格かどうかご不安な場合は遠慮無くご相談ください。

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