マンションの外壁はタイル貼りがおすすめ?吹き付けタイルとの違いは?

2020.4.3

タイル貼りとは?

近年、マンションの外壁にタイル貼りが多く見られるのにはいくつか理由があります。

1つは外壁の意匠として高級感が醸し出されること、そしてもう1つは機能性やメンテンナンスに優れていることなどが挙げられます。

タイル貼りに用いられるタイルは石や砂などの天然素材を高温で焼き固めたものです。

タイルは着色されていないので経年劣化による色褪せがほとんど起こらないことや、汚れやカビが付着しにくいというメリットもあります。

種類が豊富なため、美観において大きなプラス要素になっていることは間違いありません。

吹き付けタイルとは?

タイル貼りが主流となる前は、合成樹脂とモルタルなどを混ぜ合わせた材料を吹き付けて塗装する吹き付けタイルが主流でした。

吹き付けタイルと呼ばれていますが、タイルを貼る工法ではなく塗装による工法(吹き付け塗装)です。

タイル貼りと吹き付けタイルの違い

タイル貼りと吹き付けタイルの違いは見た目だけかのように思えますが、タイル貼りの魅力は見た目だけではありません。

そもそも鉄筋コンクリートにタイルを貼ったり、塗装を行ったりする理由は美観のためだけではありません。

鉄筋コンクリートとは?

鉄筋コンクリートはコンクリートの芯に鉄筋を配することで強度や耐久性を高めたコンクリートです。

コンクリートは圧縮力に強い反面、引張力には弱い性質もち、鉄は引張強度が高い反面、圧縮によって座屈しやすいという性質を持っています。

鉄とコンクリートの互いの長所・短所を補ったものが鉄筋コンクリートです。

鉄筋コンクリートの中性化を防ぐ

鉄は錆びると強度を失ってしまいますが、コンクリートはアルカリ性のため長期間、錆から守れるというメリットがあります。

しかし長い年月風雨に晒されてしまうと、コンクリートのアルカリ性が中和されてしまいます。

大気中の二酸化炭素がコンクリート内に侵入しコンクリートが中性化してしまうと、コンクリートの内部で鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートのヒビ割れや滑落を起こす原因となってしまいます。

そのためタイル貼りと吹き付けタイルには、鉄筋コンクリートの中性化を防ぐという重大な役割があるのです。

タイル貼りと吹き付けタイルはどちらが耐久性高い?

鉄筋コンクリートの中性化から保護するという点において、タイル貼りと吹き付けタイルを比較した場合、耐久性に優れているのはタイル貼りです。

吹き付けタイルは経年劣化で塗装が剥げてしまう他、地震などでヒビ割れが起きてしまうとそこから雨水が侵入し鉄筋コンクリートを蝕んでしまいます。

一方、タイル貼りは強い日差しや風雨に晒されても劣化しにくく、吸水性が低いことから鉄筋コンクリートを雨から守ることに長けています。

タイル貼りと吹き付けタイルはどちらがメンテナンスしやすい?

吹き付けタイルの場合、大規模修繕の度に塗り直しが必要になりますが、タイル貼りは高圧洗浄機による洗浄でメンテナンスが済むため、建築時の費用は吹き付けタイルよりも高額になりますがメンテナンス費用や修繕費はかなり抑えることができます。

また、5~10年に1度程度の頻度で専門業者に洗浄とコーキングの補修を依頼しておけば外壁タイルを長持ちさせることができます。

このような理由からタイル貼りが次第に普及していったのですが、タイル貼りに初期費用以外にデメリットはないのかというと、実はそういうわけでもありません。

タイル貼りのデメリットとは?

タイル貼りは耐久性が高く貼り替えが必要になることは滅多にないのですが、施工不良などの原因によって剥落してしまう恐れがあります。 これらの危険性を回避するには、信頼できる業者に依頼すること、定期的に打診調査を行うことが大切です。