2022.2.15
外壁サイディングのシーリングのひび割れ!放置しても大丈夫!?
ふと壁を見上げると、外壁サイディングのシーリングがぱっくり口が開いているのを発見することがあります。
口が開いてしまったシーリングは放置したままでも大丈夫なのでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えします。
外壁サイディングのシーリングの割れ・剥がれの原因
外壁サイディングのシーリングが、割れたり、剥がれてしまったりするのは次の3点が原因です。
1.地震によるひび割れ、剥がれ
2.施工不良によるひび割れ、剥がれ
3、経年劣化によるひび割れ、剥がれ
それぞれ解説いたします。
1.地震によるひび割れ、剥がれ
場所によってひび割れがあったりなかったりという場合は、地震によるひび割れ、剥がれかもしれません。
木造や鉄骨造の建物は、地震による揺れが大きいため、外壁目地ジョイント部分の伸縮もまた大きくなります。
そのためシーリングが大きな延び縮みに耐えられず、ひび割れや剥がれが起きてしまうケースがあります。
本来シーリングは同じ時期に行われているはずなので、面の中で劣化が変わるというのは少ないです。
そのため一部の部位だけがひび割れたり、剥がれたりしてるというのは何らかの大きな力がそこにかかったと言えます。
近年地震が頻発しているので地震や揺れに配慮した工事もまた必要です。
2.施工不良によるひび割れ、剥がれ
新築又は前回塗り替え工事をしてから、あまり年数が経っていないのにひび割れや剥がれが起きてしまったのであれば施工不良が疑われます。
シーリングの寿命は一般的な場合、5年から長くても10年です。
日当たりが良く表面にコーティングされていない場合、5年ほどで劣化してしまうこともありますが、それ以外の部分については長くて10年ぐらい持つケースも少なくはありません。
そのようなケースに当てはまらず、ひび割れや剥がれが顕著に見られる場合、何らかの施工不良が十分に考えられます。
工事をした工務店やハウスメーカーに相談した際、担当者の顔色が曇ったり、口ごもったりする時は注意が必要です。
3.経年劣化によるひび割れ、剥がれ
先ほどシーリングの寿命は一般的に5年から10年と説明しましたが、これだけ幅があるのは日当たりなどの外的要因がシーリングの寿命に影響を与えるからです。
シーリングの寿命を縮める1番の原因は紫外線です。日当たりが良い面の劣化が早いのはこのためです。
シーリングの上に塗装してあれば、紫外線の影響を受けにくくなるため寿命は延びますが、塗装していない場合は劣化が早まってしまいます。
そのためシーリング工事する場合は、出来るだけ表面塗装することをオススメします。
サイディングシーリングのひび割れは放置しても大丈夫!?
答えは…少しの間なら大丈夫です。
サイディング目地の中には通常、ジョイナーという下地やバックアップ材と言われる緩衝材が入っています。シーリングが無くなって雨が吹き込んだとしても、ジョイナーやバックアップ材が入っていれば雨の染み込みが少し軽減されます。
そのため、2~3ヶ月から半年くらいの猶予はあると思っていただいて大丈夫です。
すぐに工事をさせようとする営業には注意!
注意する点は、よく不親切な営業マンがシーリングのひび割れを誇大に説明し、お客さんの心配をあおり、すぐに工事をさせようとすることがあります。
こちらが不安な心理状態だと、冷静な判断力が失われますので、上記を参考に焦らず工事業者を選んだ方がいいでしょう。
外壁シーリングにひび割れを発見!もしかしたら欠陥工事?その原因と修理方法を解説
長期間の放置はオススメしません!
外壁サイディングのシーリングのひび割れは、少しの間なら放置して大丈夫と申しましたが、長期間放置すると下地の木材や鉄骨に雨が染み込み、腐れやサビの原因となり危険です。
台風や大雨の時に水が染み込んでしまった…ということもあるので、放置しすぎないことを強くお勧めします。