ご注意ください!防水工事は業者の得意・不得意で決まっています!

2022.2.16

防水工事業者から複数見積書をもらったけど、業者によって工法も違えば金額もバラバラ、というケースがあります。

なぜこうもバラバラなのか?

実は防水工事業者によって得意な防水と不得意な防水があり、それによって工法や金額が決められていることがあるからです。

業者にとってみれば、得意な防水の方が自社にとっては都合よく、仮に別な防水方法が向いていたとしても都合のよい防水見積書になるのは当然のことです。

防水工事は建物の形状や劣化具合に応じて臨機応変に変更する必要があります。

全ての建物において正しい選択がされていれば良いのですが、そうではないことも中にはあります。

工事業者を信頼してお任せするのが一番ではありますが、まずはご自身でも防水の簡単な種類を知ることでお役に立てればと思います。

今回は、そんな防水の種類と内容、向いている建物、部位などについてお教えします。

防水工事とは?

大きなひび割れができていたり、穴などが開いていればすぐに補修をしなければと思われるかと思いますが、防水工事の場合、ぱっと見大きな異常は見られないため後回しにされがちです。

屋上やベランダの床面には防水層というものが施されており、この防水層があることで建物が水から守られ、耐久性を保つことができます。

防水層は経年によって劣化してしまうため、そのまま放置してしまうと雨漏りの原因になってしまいますので、定期的な防水工事が必要になります。

木造建築の場合、雨漏りによって雨水が浸入することで、柱や梁、断熱材などが腐食して建物の耐久性を著しく低下させてしまうほか、シロアリやカビの原因にもなってしまいます。

コンクリート製の建物も同様です。

コンクリートは水密性が高く、コンクリートで完全に覆うことで雨漏りはしないと思われている方もいるかもしれませんが、乾燥収縮によってひび割れが発生する場合があり、そこから雨水が侵入してしまうというケースがあります。

また、コンクリートは強アルカリ性となっているのが通常の状態なのですが、雨や大気中の二酸化炭素に長期間さらされることで、コンクリート内部のカルシウム化合物が中性化してしまいます。

コンクリートが中性化してしまうと、鉄筋がサビて膨張しコンクリートがひび割れる原因となります。

コンクリートの中性化は二酸化炭素に触れさせないことで防ぐことが出来ますので、防水工事で被覆することは大きな効果があります。

防水の種類

防水の種類は大きく分けて4つあります。

・塩ビシート防水
・改質アスファルト防水
・ウレタン塗膜防水
・FRP防水

 

それぞれの特徴について説明します。

塩ビシート防水

塩化ビニールと言われる柔軟性のある素材で作られたシート状の防水です。

この防水の良い点は、あらかじめシート状になっていることです。

現場で塗る塗料のような防水は膜厚が薄い厚いというムラが発生してしまいますが、あらかじめシート状になっていれば均一な膜厚の防水ができるようになります。

また下地に少々凹凸があってもそのまま貼ることができます。

そのため作業もやりやすく、工事期間も他の防水と較べ作業日数が少なくすみます。

シート防水には、専用の接着剤で施工箇所とシートを接着する密着工法と、専用の機械で施工箇所とシートを接着する機械的固定工法があります。

密着工法は下地の撤去が必要ないため改修工事に適していますが、下地の影響を受ける工法なので、すでに雨漏りが発生している場合には施工できません。

機械的固定工法は、下地の影響を受けにくいというメリットがあるのですが、工事の際の問題として、アンカーで固定する作業があるためかなりの騒音が発生します。

室内に響く騒音が長時間にわたって起きるため耐えられない入居者の方もいらっしゃいます。

騒音問題に関する対策をあらかじめ準備、対応しておけば、作業が早いことで費用を安く抑えられ、安定した品質の防水にすることができます。

【向いている建物】

大面積、基礎が少ない、下地がコンクリート、劣化による凹凸が大きい。

改質アスファルト防水

防水性能の高いアスファルトをシート状にした防水材です。

厚みがあるため丈夫で長持ちします。

高い耐久性からマンションの屋上などでよく使われています。

もともと改質アスファルト防水をしていた屋上に、改質アスファルト防水を施工されることが多いです。

厚みがあるため防水材自体の重量がかなり大きくなります。

作業する側からすると荷揚げなど作業が大変なのであまり好まれません。

【向いている建物】

現在改質アスファルト防水の建物。

ウレタン塗膜防水

防水性、能耐久性に優れたウレタン樹脂を使用した塗り防水です。

塗装で塗るやり方のため下地に凹凸がある場合別途修理が必要になります。

しかし液体状の防水のため複雑な形状の下地、手が入りにくい狭い場所などにも塗ることができます。

あまりやる場所を選ばない防水なので色々な場面で使用される万能な防水です。

乾燥時間が必要なため雨降り行き風邪など天候に大きく左右されるため、その分、工事期間が長くなります。

防水工事の半分以上はウレタン防水が行われるイメージです。

工事する業者も多いので腕の良し悪し、費用の高い安いも差が出ます。

【向いている建物】

マンション、アパート、一般ビルの屋上やベランダ。

FRP防水

繊維を特殊樹脂でコーティングした強化プラスチックの防水です。

軽量で強度もあり狭い場所での工事も可能なため、住宅のベランダなどで多く使われます。

乾燥も早く工事時間は短くできますが、雨降り、湿度が高い場合防水に影響が出やすく工事ができません。

強度の高い防水ですが、問題点として刺激臭、有害なガラス繊維の飛散が発生します。

入居されている建物などでは避けた方が良いでしょう。

しかしながら住宅ベランダの防水などではいまだに多く使われます。

【向いている建物】

戸建住宅ベランダ。

以上大きく4種類の防水について簡単にご説明しました。

当然建物によっては選択肢が少なく決まった防水をやるしかないケースはあります。

しかし、中には他にベストなやり方があるにも関わらず、自社では技能者がおらずその防水工事ができないため、自社でできる工事をしてしまう場合もあります。

信頼のおける工事業者に依頼するのはもちろんですがこの情報が少しでもお役に立てれば幸いです。