ガラスブロックの目地補修にシール材がNGの理由と正しい目地補修の方法を解説します

2020.11.10

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建物の外壁にあるガラスブロック目地が地震などによってひび割れし雨漏りするケースが多く見られます。特に東日本大震災の時などはかなりの数の補修、修理が行われました。

ガラスブロック目地のひび割れ、雨漏りの修理の場合、防水屋さんによって工事が行われることからシール材(シーリング)を使って修理する事例がよく見られます。でも実はそれNGです。

今回は目地の補修にシール材(シーリング)がNGな理由と正しい補修方法について解説します。

 

ガラスブロックの目地補修にシール材がNGの理由

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ガラスブロックの目地補修にシール材(シリコン系)を使うとシリコンに含まれるシリコーンオイルが外に染み出しガラスブロックを著しく汚してしまいます。

よく、ガラスに雨だれのシミや曇り、ガラスブロック周囲のサッシや壁面がやけに汚れて見える建物があります。

それはほとんどがシリコーンオイル染み出しによる汚染です。

ガラスブロックは経年によって汚れるものだと思っているのは間違いで、多くの場合、工事業者が何も知らずにシール材(シーリング)で打ち替えを行っていたせいです。

ここ仙台では東日本大震災の時、多くの建物が地震被害を受けました。

外壁のガラスブロック目地がバリバリにひび割れたケースは膨大にありました。

修理を依頼され「ガラスブロックにシーリングはダメですよ」といくら言っても、当時は工事業者不足です。

いくら説明しても聞く耳を持ってくれない状況のため、しょうがなくシーリングで打ち込みしました。

約10年経った今ではそのガラスブロックは汚れ、シミだらけで見るも無惨。ガラスブロックの汚れのせいでみすぼらしい姿になっています。

今からやり直ししようにも一度汚れてしまうとガラスを塗装で塗りつぶす事も出来ないため二度と元のキレイな状態には戻りません。

 

ガラスブロックの目地補修にはなにを使えば良いのか

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ではシリコンシーリングを使わずに汚染しない別な素材のシーリングならいいのでは?と考えますが、他のシーリング材ではガラスへの付着力が弱い、シーリングの耐久性が短いなどの理由から不適となっています。

シーリングメーカー各社でもガラス廻りに適するシーリング材はシリコン系で充填するようにとカタログにも書かれています。

つまりガラスブロックの目地は専用の目地材(セメント系)を使うのがやはり正しいやり方なのです。

 

正しい目地補修の方法

ガラスブロック目地の補修方法

・ひび割れ、欠損した目地材の撤去ガラスブロックの目地のバサモルは取らず、表面の目地材を小さいタガネ、ハンマーを使用して手作業でコツコツ撤去する(その際ガラスをキズ付けないように注意する)

・撤去した目地の底をブラシ等使用し清掃する

・ガラスブロック目地材(グレー、白)を水で適度な粘度に調整し、目地コテなどを使用してガラスブロックと均一になるように充填する

・ガラスに付着した目地材を清掃し完全に乾燥するまで振動などを与えないようにする

 

ガラスブロック目地補修:まとめ

繰り返しになりますがガラスブロック間の目地にシリコンシール材はNGです。

なぜならシリコンシーリングからシリコーンオイルが染出しガラスブロックや周囲を激しく汚してしまうからです。

そのためガラス目地がひび割れした場合、目地からの雨漏りがする場合などはガラスブロック専用目地材を使用しましょう。

ただしここで注意するのは依頼する建築会社、工務店、工事会社が経験があり、正しい補修方法を理解しているかが重要です。

そういった経験が無い会社に工事を依頼してしまうと、雨漏りなので何も考えずシーリングを使用するという間違った工事になってしまいます。

一度シリコンシーリングで工事を行ってしまうと後で取り返しが付かなくなります。

ガラスブロックの建物をお持ちの方で今後、修理をするときは正しい方法で行うようにしてください。