COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.12.6

なぜ屋根や外壁は塗り替えが必要なの?【屋根・外壁塗装のタイミング】

塗装、外装工事

外壁を塗り替える最大の目的は建物を腐食から守ることにあります。

新築で購入したマイホームであっても、風雨に晒され続ける外壁や屋根は劣化を避けて通れません。

外壁や屋根には塗装という膜によって建物の建材が保護されているのですが、風雨や紫外線に晒されることでその効力は次第に失われていきます。

新築時は鮮やかな色彩だった外壁や屋根が次第にくすんでしまうのは、塗膜を守る樹脂が劣化してツヤが失われてしまったり、色褪せや変色が起きているからです。

また、顔料の色褪せが進行すると顔料の劣化が始まります。

顔料が劣化すると、外壁表面に粉化した顔料が現れます(チョーキング現象)。

チョーキング現象は見た目が悪くなってしまうだけでなく、防水機能が失われているサインですので、外壁が保水性を持ってしまうことからカビや苔などが繁殖しやすい状態になり汚れの原因となるほか、雨漏りの原因となる可能性もあります。

屋根・外壁塗装 塗り替えのタイミング

最近では百年住宅など長寿の住宅を謳っているものも増えていますが、何もしなくても永久に住める住宅というものは存在しません。

高いレベル品質を維持するためには、様々なメンテナンスをすることが前提となっています。

外壁や屋根の塗り替えのタイミングは、アクリル系であれば5~7年、ウレタン系であれば8~10年、シリコン系であれば10~15年、フッ素系であれば15~20年が塗り替えの目安とされています。

屋根・外壁塗装 劣化箇所の確認

塗り替えのタイミングはあくまで目安です。

建物の立地条件などによって劣化の進行は異なりますので、10年くらいを目安に塗り替えが必要かどうかを、ご自身あるいはプロの診断士の方に診てもらうことも大切です。

屋根

日本で多く普及しているスレート屋根の場合、通常7~10年程度で防水性が失われると言われていますので、外壁同様10年程度が塗り替えの目安と言えます。

屋根は自身でチェックする際に危険を伴う可能性がありますので、専門家に診てもらうことをおすすめします。

その際、飛び込みで営業にきた業者には注意が必要です。

根拠もなく不安を煽ったり、わざと一部を破壊して修理させようとする悪質な業者も存在します。

また、悪質な業者の営業マンは契約を取るために、このままだと危険だ、今なら安くするなどと、しつこく食い下がってくることも珍しくありません。

そのような場合は「身内に業者がいるので」と言えば大抵は引き下がってもらえます。

それでもしつこく食い下がってくる場合は、消費者センターに相談すると伝えましょう。

鉄部

フェンスやベランダの手摺、サッシなど金属系の外装材はサビが発生しやすく、放っておくと腐食してしまいます。

腐食してしまうと大規模な修繕工事が必要となる場合がありますので、早めに対処することが大切です。

コーキング

サイディング外壁やサッシ廻りには気密性や防水性を高めるためにコーキングが充填されています。

コーキング剤も塗料と同じように、風雨や紫外線で経年劣化を起こしますので10年程度で打ち直しが必要となります。

コーキングが劣化するとひび割れや剥離などを起こし雨漏りの原因となり、カビやシロアリなどの発生に繋がりますので、塗料の耐用年数が20年であっても、コーキング工事が必要になることを念頭に入れておきましょう。

外壁

まずは外壁の汚れなどをチェックしましょう。

さらにひび割れや塗装の剥がれ、膨れなどが起きていないかを確認します。

水辺の近くにお住まいの方や日の当たりにくい北側など、湿気の多い場所は苔・藻などが発生している場合があり、放置しておくとカビの発生に繋がります。

カビが発生していると塗り替え前にバイオ洗浄が必要になってしまいますので定期的にチェックしておくと安心ですね。

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