COLUMN 建物トラブル解決コラム

2020.5.31

【雨漏り調査】調査方法と原因を特定するポイントとは?

アパート、マンション

 

雨漏りは、あらゆることが原因で発生しますが、原因を特定するのは簡単ではありません。

しかし根本的に解決するには徹底的に突き止める必要があります。

雨漏りが止まらないと、木材を腐らせたり、あるいは鉄筋を錆びさせたりするなど、建物に致命的なダメージを与えることになります。

よって、雨漏りが発生したときには確実に原因を排除する必要があり、そのためには専門家による調査がカギになるのです。

そこで今回は、雨漏りが発生したときのおもな調査方法と、原因を特定するポイントについてご紹介いたします。

雨漏りは発生するおもな原因とは

雨漏りが発生するのは、屋根や外壁、そして屋上やベランダの防水などが多くなります。

雨漏りが発生するおもな原因は大きく以下の2つです。

  • ・劣化
  • ・破損

雨漏りの原因①:劣化

屋根や外壁などの仕上げ材の多くは表面塗装を施してあり、紫外線や雨などの劣化要因の影響から基材を守っています。

そのため、経年とともにまず劣化症状が現れるのは表面塗装です。

表面塗装の劣化を放置すると、防水機能は損なわれるため基材が吸水してもろくなります。

さらに症状が進行すると、内部へと雨水を侵入させるようになり、徐々に雨漏りにいたるわけです。

このように雨漏りは時間をかけて表面に現れるケースも多く、気が付いたときにはすでに甚大な被害を受けていることなども珍しくありません。

とくに劣化が原因の雨漏りは、発生元が1か所とは限らず複数にも及んでいる可能性もあるため注意が必要です。

よって、1か所だけ修理しても雨漏りが止まらないといったことも珍しくありません。

雨漏りの原因②:破損

また台風や強風など自然現象によって飛散物が衝突すると、屋根材や外壁材に物理的な破損が起こることがあります。

破損が起こるとそこは雨水の侵入口となり、雨漏りを発生させるようになります。

破損が原因の雨漏りは、比較的発生元を特定しやすいことが特徴です。

そのため、破損部分を修理することで雨漏りも止まりやすいといえるでしょう。

雨漏りの調査方法【4選】

雨漏りが発生すると、原因を特定し適切な修理をする必要があります。

原因があいまいなまま修理をしても、雨漏りが止まらなかったり、あるいは再発したりすることもあるのです。

よって、雨漏り調査は、雨漏り修理をするうえでキモとなる部分であり、同時に業者のレベルに左右されやすい部分でもあります。

というのも、雨漏りの原因や規模は多岐に渡り、また建物ごとに変化するため、経験値の差が精度の違いとなって如実に表れるのです。

そのため、まずどの業者へ調査依頼をするのかという点は非常に重要になることは知っておくとよいでしょう。

それでは、いくつかある雨漏りの原因調査のうち、代表的な4つの方法について簡単にご紹介いたします。

その方法とは以下の通りです。

  • ・目視調査
  • ・散水調査
  • ・発光液調査
  • ・赤外線調査

目視調査

雨漏りが発生した可能性のある部位を目視によって確認する調査方法です。

屋根材や外壁材などで、破損しているような場所や、劣化が著しく進行しているような場所を確認します。

また、雨漏りが発生している痕跡を確認し、その痕跡をもとに屋根や外壁、屋上、ベランダなどをチェックし、雨漏りの原因を特定します。

目視調査:参考

調査時間:30分~2時間

調査費用の目安:無料~10,000円

散水調査

雨漏りの原因でありそうな場所に対し、散水をして確認する調査方法です。

実際に雨漏りが起これば原因の特定につながりやすくなります。

散水調査は、修理後にも実施することで止まったかどうか確認できる点でも効果的です。

また、経路は1か所とは限らないため、時間と労力がかかり、さらに調査員の経験や専門的な知識なども重要になります。

散水調査:参考

調査時間:2時間~1日

調査費用の目安:30,000円~200,000円

発光液調査

紫外線などに反応する調査用の発光液を流し、専用の機械を使って照射することでその反応から経路を特定する調査方法です。

発光液は、通常は無色透明ですが、専用機械を使うと発光するといった特殊な液体になります。

基本的に人や建物に害のないとされていますが、場合によっては変色するなど跡が残るケースもあるようです。

発光液調査:参考

調査時間:半日~2日

調査費用の目安:50,000円~250,000円

赤外線調査

雨漏りのある建物を赤外線カメラで撮影し、温度の違いから雨漏りの位置を判断する調査方法です。

雨水の経路は温度が低下しやすく、周囲との温度差を画像から判断します。

ただし、温度低下は雨漏り以外の要因で起こっている可能性もあり、必ず経路が特定できるとは限りません。

条件が揃わないと結果に結びつかないため、基本的に他の方法と組み合わせて特定していく必要があるでしょう。

赤外線調査:参考

調査時間:半日~2日

調査費用の目安:100,000円~500,000円

ヤブ原産業で実施する雨漏り調査

弊社では、雨漏りの調査および修理を行っています。

雨漏り調査の費用は、目視調査が中心となるため基本的に無料です。

しっかりとヒアリングを行い、室内(天井、壁、床)への雨漏りの痕跡の確認、そしてその痕跡を元に屋上、屋根、外壁の点検をして雨漏り原因を特定します。

調査時間は、初回については30分~1時間程度が目安です。

ただし、原因がハッキリしないときはあやしい部分に高圧水で散水調査をするケースもあり、その場合は2時間程度を要します。

道具を使って行う調査はコストが大きくなりやすいにもかかわらず、結果を得られないケースも多くなります。

しかし、知識と経験の蓄積がある弊社の調査員であれば、目視調査によってコツコツと状況を積み重ねることで原因を特定していくことが可能です。

そして後日、調査結果をもとに見積書を提出いたします。

そのときには工事の流れがイメージできるようなイラスト付の資料を添付しているので参考にしてください。

雨漏り調査における原因特定のポイント

雨漏りの原因を特定することは簡単ではありません。

というのも、雨漏りは複数の場所から発生していることが多く、特定できたと思っていても実はそこだけではなかったということも当たり前のようにあるためです。

よく一回の調査だけで工事場所を決めつけてしまい、「高額な費用をかけて修理したけど雨漏りが止まらない…」といった話を耳にすることもあります。

つまり、雨漏り修理のポイントは、一度にアレコレやらずに順番に1か所ずつ修理していくことです。

そうすることで原因となっている場所へ確実にたどり着くことができます。

また、同じようにあやしいと思われる個所についてもあらかじめ修理しておけるため、今後の雨漏り予防にもつながります。

時間はかかってしまいますが、目的は雨漏りを止めることです。

はじめての目的地へ向かうとき、行き当たりばったりで進んでも迷ってばかりでなかなか到着できません。

しかし、ポイントを定めて1か所ずつ進んでいくと、一見遠回りに思えても確実に目的地にたどり着きます。

運に任せるのではなく時間はかかっても着実に積み重ねることが重要で、そうすることが結果的に工事のコストダウンを図るうえでも有効なのです。

ポイントを押さえコツコツと確実な工事ができる業者に依頼をしましょう。

雨漏りを発生させないために必要なこと

雨漏りが発生すると、建物に致命的なダメージを負わせることがあります。

またいったん発生すると、原因を特定することは非常に難しいため、たいへんな調査がともないます。

できれば、雨漏りが発生しないよう事前に対策をしておきたいものです。

雨漏りの原因となるのはおもに劣化と破損ですが、とくに劣化による雨漏りについては対策することで確実に防止できます。

その対策とは、定期的にメンテナンスをすることです。

外壁や屋根、そして屋上やベランダの防水などは、劣化が著しく進行すると雨漏りに直結するためメ定期的なメンテナンスが必要になります。

10年程度を目安に専門業者へコンディションチェックを依頼し、劣化の状況に応じて必要なメンテナンスを実施しましょう。

また、台風や強風の後には、外壁材や屋根材が破損していないか、あるいは屋上やベランダの排水口にごみなどが詰まっていないかなど、確認することも重要です。

早期に発見できれば、被害も小さくなります。

ただし高所での確認は、なかなか目視で確認できないうえ危険も伴うため、プロの業者に依頼するようにしましょう。

雨漏り調査:まとめ

いったん雨漏りが発生すると、適切な調査を実施し、調査結果に基づいた適切な修理が必要です。

そしてもし雨漏りが起こってしまった場合は、被害が拡大しないようできるだけ早くプロの業者に依頼するようにしましょう。

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