防水工事は種類で耐用年数が違う?3種類の防水工事の特徴をご紹介!

2019年12月23日


防水工事にはいくつかの種類があります。

いくつかある防水工事のなかから、それぞれの特徴を考慮し採用する環境に適した方法で施工することが重要です。

防水工事の種類とそれぞれの特徴についてご紹介いたします。

<防水工事の種類は大きく3つ>

防水工事は、大きく「塗膜防水」「シート防水」「アスファルト防水」の3種類に分類することができます。

それぞれの特徴について見ていきましょう。

●塗膜防水:耐用年数10年程度

塗膜防水とは、液状の防水材料を塗り重ねて形成する防水層です。

塗膜防水には「ウレタン防水」「FRP防水」などがあり、複雑な形状をした場所にも継ぎ目のない防水層をつくることができます。

○ウレタン防水

ウレタン防水とは、ウレタン樹脂を塗り重ねて形成する防水層で、メンテナンス性に優れることやコストが比較的安いこと、下地を選ばないことなどが特徴です。

ウレタン防水には、密着工法と通気緩衝工法の2種類があります。

・密着工法

ウレタン防水の密着工法とは、下地に直接防水材を塗布し、補強のクロス繊維とさらに防水材を塗り重ねてトップコートで仕上げる施工方法です。

・通気緩衝工法

ウレタン防水の通気緩衝工法とは、下地に通気緩衝シートを貼り付け、その上から防水材を塗り重ねてトップコートで仕上げる施工方法です。

通気緩衝シートは湿気を外部に逃がす役割を担うことから、雨漏りをしているなど水分を含んだ下地への施工に適しています。

○FRP防水

FRP防水とは、液状のポリエステル樹脂と補強のガラス繊維などを一体化した防水層で、軽く強度が高いことや工期が短いことなどが特徴です。

ちなみにFRPは、繊維強化プラスチックの略称です。

施工方法は、適切な下地調整を行った後、ポリエステル樹脂を塗布した上に補強のガラス繊維を貼り付け、さらにこれらを積層(層を積み重ねる)にしてトップコートで仕上げます。

●シート防水:耐用年数10~15年程度

シート防水とは、シート状の防水材を下地に貼り付けて形成する防水層で、比較的コストが安く、耐久性や耐候性に優れることが特徴です。

使用する防水材には「塩ビシート」や「ゴムシート」などがありますが、現状では「塩ビシート」が主流となっています。

またシート状という特性から広い面積への施工に適していますが、施工の難易度は比較的高いため、業者の選定が重要なポイントとなるでしょう。

施工方法には密着工法と機械的固定工法の2種類があります。

・密着工法

塩ビシート防水の密着工法とは、専用の接着剤などを使用して塩ビシートを下地に貼り付ける工法です。

・機械的固定工法

塩ビシート防水の機械的固定工法とは、接着剤を使用せず鋼板など専用部材で下地に固定する工法です。

下地面の必要箇所に複数の鋼板を固定し、専用の機械を使用して先に固定した鋼板と塩ビシートを圧着させます。

下地の影響をそれほど受けることがないため、下地処理の手間を軽減できる工法です。

●アスファルト防水:耐用年数15~20年程度

塗膜防水は「塗る」で形成する防水層で、シート防水は「貼る」で形成する防水層です。

一方、アスファルト防水は「塗る」と「貼る」を複合して形成する防水層となります。

アスファルト防水は、液状の溶解アスファルトとアスファルトシートを貼り重ねて形成するため、水密性や耐久性に優れることが特徴です。

施工方法には、熱工法や冷工法、トーチ工法などがあります。

・熱工法

下地面に溶解アスファルトを流しながらアスファルトシートを貼り付け、複数回繰り返し積層とする工法です。

・冷工法

通常のアスファルトよりも耐久性を高めた改質アスファルトシートを、裏面にあるゴムアスファルト粘着層で複数貼り付けて積層にする工法です。

・トーチ工法

改質アスファルトの裏面を、トーチバーナーであぶって溶かしながら複数貼り付けて積層にする工法です。

防水は耐用年数を目安としたメンテナンスが必要です。

また防水機能を維持し建物を守るためにも、環境に適した防水工事を行うことも重要です。

漏水が起きてしまった後に工事を行うことも場合によってはありますが、そうなると建物へのダメージも大きく、その他の被害も含めてコストは膨れ上がるでしょう。

いち早く劣化状態を見極め、できるだけ早い工事を実施することをおすすめいたします。


ヤブ原産業株式会社仙台支店 支店長 横山浩(よこやまひろし)

外壁塗装アドバイザー。外壁塗装プロデュース業25年。手掛けた物件は、のべ1,300件以上。

1968年岩手県生まれ。農林水産省林野庁森林管理局勤務を経て、1993年ヤブ原産業入社。外壁塗装の専門家。

得意とする仕事は、良質な外壁塗装を通じた投資物件価値の維持。外壁塗装サイクルの改善、提案。外壁リフォームの総合プロデュースなど多岐に渡る。

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