COLUMN 建物トラブル解決コラム

2025.9.22

外壁塗装の選び方ガイド:後悔しないための5つのポイント

塗装、外装工事

「家の顔」ともいえる外壁は、常に風雨や紫外線にさらされており、時間とともに劣化が進みます。
外壁のひび割れや塗膜の剥がれを放置すると、建物の構造自体にダメージが広がりかねません。

「そろそろ外壁塗装の時期かな?」と考えているものの、いざ業者を探し始めると、「どこに頼んだらいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問や不安が次々と浮かんでくることでしょう。
外壁塗装は専門的な知識が必要な上、決して安くない費用がかかるため、失敗はしたくないと誰もが思うはずです。

この記事では、外壁塗装で後悔しないために知っておくべき5つの重要なポイントを解説します。
適切な業者を選び、納得のいく外壁塗装を実現するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

塗装の目的と希望を明確にする外壁塗装の選び方の第一歩

外壁塗装を検討する際に、まず最初に行うべきことは「なぜ外壁塗装をしたいのか」という目的を明確にすることです。
単に見た目をきれいにしたいのか、ひび割れなどの補修が目的なのか、あるいは遮熱や断熱といった機能性を向上させたいのか。
目的によって選ぶべき塗料や業者の得意分野も変わってきます。

・美観の回復
色あせや汚れを落とし、新築のような美しさを取り戻す。

・防水・保護機能の向上
ひび割れや剥がれを補修し、雨水の浸入を防いで建物を保護する。

・機能性の追加
遮熱・断熱機能を持つ塗料で冷暖房効率を上げる、防カビ・防汚機能でメンテナンスを楽にするなど。

ご自身の希望を具体的にしておくと、複数の業者から見積もりを取る際にも、比較・検討がしやすくなります。
この段階でぼんやりとしたイメージのままだと、業者に言われるがままに契約してしまい、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することにつながりかねません。

塗料の種類と特徴を知って賢く選ぶ外壁塗装のポイント

外壁塗装の仕上がりや耐久性を大きく左右するのが「塗料」です。
塗料は種類によって費用や耐用年数、機能が異なります。
ここでは、代表的な塗料の種類とその特徴をご紹介します。

・アクリル塗料
比較的安価で、鮮やかな発色が特徴です。
ただし、耐用年数は5~8年と短めです。

・ウレタン塗料
伸縮性がありひび割れに強く、密着性が高いのが特徴です。
耐用年数は8~10年程度です。

・シリコン塗料
費用と性能のバランスが良く、現在最も多く使用されています。
汚れにくく、耐用年数は10~15年と長めです。

・ラジカル塗料
比較的新しい塗料で、紫外線による劣化を防ぐ「ラジカル」という劣化因子を制御する機能を持っています。
耐用年数は12~16年程度です。

・フッ素塗料
非常に耐久性が高く、耐用年数は15~20年以上と長期にわたって美観を保てます。
その分、費用は高めです。

・無機塗料
無機物を主成分とする塗料で、紫外線に非常に強く、30年近くもつものもあります。

長期的なコストを考えると、初期費用が高くても耐久性の高い塗料を選んだ方が、塗り替え回数が減り、トータルで安くなるケースもあります。
ご自宅の状況や予算、将来のライフプランに合わせて最適な塗料を選びましょう。

見積もりを比較してわかる!外壁塗装の賢い選び方

複数の業者から見積もりを取ることは、価格やサービスの適正さを判断するために非常に重要です。
しかし、ただ価格の安さだけで決めてしまうのは危険です。
見積書には、施工内容や使用する塗料、各工程の詳細などが記載されています。
以下の点に注意して、見積もりの内容を比較しましょう。

・項目と単価が明確か
足場代、高圧洗浄、下地処理、各工程の塗装費用など、項目ごとに単価が明記されているか確認します。
「一式」と書かれている場合は、内訳を尋ねましょう。

・使用する塗料が具体的に記載されているか
メーカー名や製品名、グレードが明記されているか確認します。

・施工面積は正確か
見積もりの面積が正確に計測されているか確認します。
図面や実測値と照らし合わせましょう。

・追加費用について
見積もりには含まれていないが、後から追加費用が発生する可能性がある項目(例:下地補修費用など)について、事前に確認しておきましょう。

安すぎる見積もりには、手抜き工事や追加費用が発生するリスクが隠されている場合があります。
逆に、高すぎる見積もりも適正価格ではない可能性があります。
3社以上の見積もりを比較し、相場感を掴むことが大切です。

信頼できる業者を見極める外壁塗装の選び方

外壁塗装の成功は、良い業者選びにかかっているといっても過言ではありません。
信頼できる業者を見極めるためには、以下の点をチェックしましょう。

・丁寧な現地調査とヒアリング
建物の劣化状況をしっかり確認し、お客様の要望を丁寧に聞いてくれるか。

・施工実績と評判
地元での施工実績が豊富か、SNSやウェブサイトに掲載されている施工事例はどうか。
口コミサイトやGoogleマップのレビューも参考にします。

・資格や許可証の有無
「塗装技能士」などの国家資格や建設業の許可を持っているか。

・契約前の説明が丁寧か
工事のスケジュールや塗料の特徴、保証内容について、分かりやすく説明してくれるか。

・担当者の人柄
質問に誠実に答えてくれるか、無理な営業をしないかなど、担当者との相性も重要です。
担当者とのコミュニケーションがスムーズに取れるかどうかも、工事中の安心感につながります。

アフターフォローと保証内容を確認して安心できる外壁塗装の選び方

外壁塗装は、工事が完了して終わりではありません。
塗装後、万が一不具合が発生した場合に備え、アフターフォローや保証内容がしっかりしている業者を選びましょう。

・保証期間と保証内容
保証期間は塗料の種類や業者によって異なりますが、一般的には5~10年程度です。
保証の対象となる範囲(塗膜の剥がれ、ひび割れなど)を事前に確認しておきましょう。

・定期点検の有無
工事完了後に定期的な点検を実施している業者もあります。
これにより、小さな不具合を早期に発見し、対処することができます。

・連絡体制
保証期間中に何かあった場合の連絡先や対応方法が明確になっているか確認しておきましょう。

これらのポイントを踏まえ、納得のいく外壁塗装を実現してください。
この記事が、あなたの外壁塗装の成功の一助となれば幸いです。

 

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