外壁塗装で行うケレンとは?ケレンがあまいと塗装がハガレるって本当?

2021.1.8

塗装工事の見積りを見るとケレンという言葉が入っています。

ケレンとは不良塗膜をけずったりサビを除去したりする作業のことを指します。

見積りにケレンという言葉が入っているから間違いない仕事をするかは別問題です。

ケレンにも上手い下手、しっかりやるやらないで塗装の寿命が大きく変わります。

今回は重要なポイントのケレンについて解説します。

外壁塗装|ケレン作業とは?

ケレンとは建設・建築業界で使われている専門用語で、外壁塗装の際に行われる下地処理(サビや古い塗膜の除去)のことを意味します。

塗装では、塗りの工程に目が行きがちですが、実は下地処理が一番重要と言っても過言ではありません。

なぜなら、どんなにグレードの高い塗料を使っても、ケレン作業があまいと塗装された塗料はすぐに剥がれ落ちてしまうからです。

10~20年もつと言われた塗料が、たった3年でムダになってしまうこともあります。

塗料の効果を最大限に引き出すため、ケレン作業が重要なポイントとなります。

外壁塗装|ケレン作業を行う理由

ケレン作業を行う理由は主に2つあります。

  • 下地を整える
  • 塗料の密着性を高める

下地を整える

外壁にサビや古い塗膜が残った状態で塗装をしても、古い塗装がハガレ落ちてしまえば上から乗せた塗料も一緒にハガレ落ちます。

そのため、外壁塗装を行う前には外壁を研磨するディスクサンダーという工具やケレン作業用のスクレーパーを用いて、サビやカビ、古い塗装をけずる必要があります。

また、サビや古い塗膜が残った状態の外壁は表面が凸凹していますので、そのまま塗装してしまうと凸凹とした仕上がりになってしまいます。

仕上がりを美しくするためにも下地処理は欠かせないのです。

塗料の密着性を高める

塗装は、表面がツルツルしているほうが綺麗に仕上がるのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

じつは、表面をあえて凸凹(ざらざら)にする方が塗料の密着性(食いつき)が高まります。

これを目荒らし・足付けと言います。

特に、塗料が乗りにくいガルバリウム鋼板等はケレン作業であえて毛羽立たせ、塗料が密着しやすい状態にする必要があります。

表面に凸凹が残るのでは?と心配は無用です。

外壁塗装は3度塗り(下塗り・中塗り・上塗り)が基本です。

凹凸の仕上がりになることはありません。

また下塗りがしっかり密着されていないと、それ以降の中塗り上塗りの耐久性も落ちてしまいます。

また下塗りがあまいと塗膜剥離や塗面に割れなどが生じやすくなってしまうためケレン作業はなおさら重要です。

ケレン作業は素人にはわからない手抜きしやすい作業です。

塗装したがすぐにハガレたというケースは往々にしてケレンが不十分ということが大半です。

外壁塗装|ケレン作業の種類

細かな規定でケレン作業には1~4種までの作業レベルがあります。

主に公共工事で採用される区分けです。

ただし、塗装業者の見積書にも3種ケレン程度などと記載されてくることがあります。

軽く内容についても触れておきましょう。

1種ケレン

鉄部の腐食が著しい場合に行うのが1種ケレン作業です。

主に研削材を吹き付けて鉄部のサビを落とすブラスト法を利用したケレン作業です。

橋や船など大きな構造物に対して行われる工法のため、一般住宅で行われることはありません。

2種ケレン

外壁のサビや汚れがひどい場合に行うのが2種ケレン作業です。

電動工具や手動工具を用いてサビや古い塗膜を全面落とします。

3種ケレン

主に一般住宅の外壁や屋根で行われているのが3種ケレン作業です。

1種2種が古い塗膜を全て除去するのに対し、3種はしっかり密着している部分は残し、劣化している部分のみ除去します。

4種ケレン

サビや腐食などがなく、状態が良好な外壁に行うのが4種ケレン作業です。

サンドペーパーや研磨スポンジ等を使って表面をザラザラにするといった素地調整の意味合いが強いケレン作業です。

まとめ

ケレン作業は聞き慣れない言葉ですが塗装の寿命を左右する重要な作業です。

ケレンをしないということは、くさい物にはフタみたいな事で

表面的には何とも見えないけれども中では大変なことになっている状態です。

またケレン作業は往々にして手抜き作業の温床になります。

ケレンを適当に行って表面をパパッと塗ってハイさようならという工事業者も多くいました。

塗装に詳しい人ほど、ケレン作業を重視します。

ケレン作業の大切さを少しでも知っていただけたら幸いです。

下地を重視して、長持ちでキレイな塗装工事を行ってください。