冬の健康リスク「ヒートショック」対策に二重窓が効果的な理由

2020.12.13

新型コロナウィルスが世界的な流行となっており、高齢者が感染すると重症化するリスクがあるとして警鐘が鳴らされています。

また、高齢者にとって同様に注意しておきたい冬の健康リスクといえば「ヒートショック」になるでしょう。

「ヒートショック」のリスクを回避するにはなんらかの対策をする必要がありますが、これは同時に寒さ対策ともいえます。

寒さ対策として、暖房器具を使うことももちろんよいですが、根本的な見直しを図るのであれば二重窓リフォームが効果的です。

そこで今回は、冬の健康リスクである「ヒートショック」の対策として二重窓リフォームが効果的な理由について解説します。

冬の健康リスク「ヒートショック」とは?

ヒートショックとは、急激な温度変化によって起こる身体的ダメージのことをいいます。

人間の身体は、温度変化を感じると血圧を上げたり下げたりしながら体温調整を図っています。

しかし、温度差が大きく、また激しく入れ替わるような環境にあると血圧の乱高下を誘発し、場合によっては身体が耐えきれなくなるのです。

おもな症状として、心臓に負担がかかることで起こる心筋梗塞や脳卒中などが挙げられます。

ヒートショックが多く発生するのは温度差を体感しやすい場所になりますが、最も注意しておきたいのは浴室や脱衣所です。

厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者の「浴槽内での不慮の溺死及び溺水による死亡事故」は11月~4月の寒い時期に集中しており、これは全体の8割弱を占めています。

この入浴中の事故の大半はヒートショックが原因によるものと考えられており、とくに注意が必要な場所といえるでしょう。

「ヒートショック」対策として二重窓が効果的な理由

ヒートショックは急激な温度差を体感することが原因で起こります。

つまり対策となるのは、生活環境のなかの温度差をできるだけつくらないということです。

室内を暖めるのは、なんらかの暖房器具を使うことが一般的に多いケースですが、そもそも断熱性能が低い建物であれば、逃げていく熱の量も多くなります。

要するに、断熱性能が低い建物は外部温度の影響を受けやすく、暖房している部屋としていない部屋の温度差が著しく大きくなるのは必然といえるのです。

熱損失が大きいのは窓

また建物のなかで最も熱移動が多いのは窓で、とくに冬の暖房時には窓などの開口部から流出する熱の割合は6割近くともいわれています。

そして断熱性能が低い窓は、冬になると窓付近で冷やされた空気が滝のように流れ落ちる「コールドドラフト」という現象が起こります。

「コールドドラフト」は、床面に冷気がたまって暖房していても足元だけが寒くなり、また浴室の窓で発生するとヒートショックの原因になるともいわれているため注意が必要です。

窓の断熱強化がポイント

窓の断熱性能が低いと、室内を暖めるうえでウィークポイントなります。

というのも、暖めた熱は窓を通じてどんどん逃げていくことから、暖房効率が悪く暖まりにくいのです。

また、熱が多く逃げていくことはエネルギー消費も多くなるため、当然ですが光熱費も高くなってしまいます。

以上のことから、室内を効率よく暖めるには、窓の断熱性能を強化することが最も効果的といえます。

そして窓からの熱損失を減らすことが温度差の小さい環境づくりに寄与し、ヒートショック対策としてもうまく機能するでしょう。

窓の断熱強化には二重窓が効果的

窓を断熱強化するにはいくつかの方法がありますが、コストパフォーマンスの面からも大きな効果が期待できるのは二重窓です。

二重窓の間には動かない空気層ができるため、この部分で熱の移動を抑えられます。

また二重窓は、断熱性能だけでなく防音や防犯など多くの性能強化が可能になる点でも優れた方法といえるでしょう。

まとめ

高齢者にとって寒い季節のヒートショックは重大な健康リスクです。

室内が暖まりにくいと感じているなら、断熱性能が十分でない可能性が高くしっかりとした対策が必要になります。

なかでも、コストパフォーマンスに優れる二重窓は、取り組みやすい方法になるでしょう。