COLUMN 建物トラブル解決コラム

2025.7.3

外壁塗装は10年がカギ!その理由とメンテナンス方法

塗装、外装工事

住宅の外観を美しく保ち、建物自体の寿命を延ばすために欠かせないのが外壁塗装です。
中でもよく耳にするのが「外壁塗装は10年が目安」という言葉。
なぜ10年なのか、その理由をご存じでしょうか?

この記事では、外壁塗装と10年というサイクルの関係、塗装の劣化サイン、適切なメンテナンス方法まで詳しく解説します。
後悔しないために、ぜひ参考にしてください。

なぜ「外壁塗装は10年ごと」が一般的なのか?

多くの専門業者や住宅メーカーが「外壁塗装は10年が目安」と推奨するのには、いくつかの明確な理由があります。

まず、使用されている塗料の耐久年数が関係しています。
一般的なウレタン塗料で約7〜10年、シリコン塗料で10〜15年、高耐久なフッ素塗料でも15〜20年程度の寿命です。
特に、戸建て住宅で最も多く使われているシリコン塗料では10年前後で劣化が進み、塗膜の防水性や美観が損なわれ始めます。

また、日本の気候特性も影響しています。
四季があり、紫外線・雨・雪・湿気の影響を1年中受け続ける日本では、外壁の劣化が早く進むため、定期的な塗り替えが不可欠です。

外壁塗装を10年放置すると起こる劣化リスクとは?

「まだ見た目はキレイだから大丈夫」と思って塗装を後回しにすると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
外壁塗装を10年放置した場合、以下のような劣化リスクが発生します。

・ひび割れ(クラック)の発生
外壁材が紫外線や雨水によって乾燥・収縮を繰り返すと、細かなヒビが入ってきます。
これを放置すると、水分が内部に浸入し、内部構造にダメージを与える恐れがあります。

・チョーキング現象
塗膜が劣化して粉状になる「チョーキング」は、防水機能の低下を意味します。
壁に手を触れて白い粉が付く場合、再塗装のサインです。

・カビ・コケ・藻の発生
外壁の防水性が落ちると、雨水がしみ込みやすくなり、湿気が原因でカビや藻が繁殖します。
放置すると美観だけでなく、外壁の耐久性も損なわれます。

このような症状が出てしまう前に、10年を目安に塗り替えることが建物を守るうえで重要です。

外壁塗装の10年サイクルを守ると得られる3つのメリット

「外壁塗装は10年ごと」というサイクルを守ることで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

1. 建物の耐久性が向上する
塗膜には雨水や紫外線から外壁を守る重要な役割があります。
10年ごとに塗り直すことで、防水性と耐候性が保たれ、建物の構造体を腐食や劣化から守ることができます。

2. 長期的な修繕コストを抑えられる
外壁の劣化を放置すると、補修範囲が拡大し、大規模な修繕が必要になります。
10年ごとの適切なメンテナンスで、トータルの維持費用を抑えることができます。

3. 資産価値・美観を維持できる
外観が美しく保たれている家は、資産価値の面でも評価が高くなります。
特に売却や賃貸を検討する際にも、外壁の状態は重要なチェックポイントです。

外壁塗装を10年目で行うときのチェックポイント

実際に築10年を迎えたら、以下の点に注意して塗装工事を計画しましょう。

・塗装の見積もりは複数業者に依頼する
塗装費用は業者によって大きく異なるため、最低でも3社以上から相見積もりをとるのが理想です。
価格だけでなく、塗料の種類や施工内容も比較検討しましょう。

・使用塗料の種類を確認する
10年後に再塗装を想定する場合、シリコン塗料がコストと耐久性のバランスに優れています。
さらに長持ちさせたいなら、フッ素系や無機塗料も検討の価値があります。

・保証内容とアフターフォローを確認する
塗装後の不具合に備え、保証期間や定期点検の有無を契約前にしっかり確認しましょう。
優良業者は保証制度が充実している傾向があります。

外壁塗装を10年で成功させるためのメンテナンス術

外壁塗装の効果を最大限に引き出すには、塗装後のメンテナンスも重要です。

・定期的な目視点検を行う
年に1〜2回、外壁の色あせやヒビなどを自分でチェックしましょう。
早期に異常を見つけることで、大きな劣化を防げます。

・雨樋や屋根も同時に点検する
外壁と同様に、雨樋・屋根も劣化しやすい部分です。
外壁塗装のタイミングでまとめて点検・補修を行うと効率的です。

・高圧洗浄や部分補修も検討する
大規模な塗装が不要でも、汚れやコケの洗浄、小規模なクラックの補修など、細かなメンテナンスをすることで塗膜の寿命を延ばせます。

外壁塗装は10年が目安。早めの行動が家を守る

外壁塗装は単なる「見た目の美しさ」だけでなく、住まい全体を保護し、快適に暮らすための重要な役割を担っています。
そして、10年というサイクルを守ることで、結果的に住宅の寿命や資産価値を保ち、無駄な出費を防ぐことにもつながります。

「まだ大丈夫」と油断せず、築10年を迎えたら一度専門業者に相談し、早めの対策を心がけましょう。

 

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