2025.5.16
建物の寿命を延ばす!基礎塗装の重要性とは?

建物を長持ちさせるために必要なメンテナンスは数多くありますが、中でも見落とされがちなのが「基礎塗装」です。
外壁や屋根の塗装はよく知られていますが、建物の土台である基礎部分にも塗装による保護が必要だということをご存じでしょうか?
この記事では、基礎塗装の役割や必要性、放置した場合のリスク、メンテナンスのタイミングや費用感についてわかりやすく解説します。
ご自宅の寿命を少しでも延ばしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
基礎の重要性と塗装による保護が求められる理由
住宅の「基礎」は、建物全体を支える最も重要な構造部分です。
一般的に鉄筋コンクリートでできており、地面と接することで建物の重さを分散し、安定させる役割を果たしています。
しかしこの基礎部分は、雨水や湿気にさらされ続ける環境にあり、コンクリートが水を吸収しやすい性質を持つため、放置しておくと劣化が進行しやすいのです。
基礎の劣化が進むと、ひび割れや表面の剥がれといった症状が現れます。
そこからさらに水分が入り込むことで、内部の鉄筋がサビてしまい、強度が著しく低下する恐れがあります。
そうなる前に、塗装によって基礎をしっかり保護することが大切です。
塗装が果たす基礎の防水・耐久機能
塗装といえば見た目を整えるためのもの、と思われがちですが、実は「防水」「保護」といった実用的な機能も大きな役割を果たしています。
基礎塗装の場合、以下のような効果があります。
・防水性の向上:基礎コンクリートの表面に塗膜を作り、雨水や湿気の侵入を防ぎます。
・耐久性アップ:水分による内部劣化を防ぐことで、基礎そのものの寿命を延ばすことができます。
・美観の改善:黒ずみやカビ、汚れが付きにくくなり、家全体の外観もきれいに保たれます。
こうした塗装による機能が、基礎を健全な状態に保ち、建物全体の耐久性を高める大きな支えとなるのです。
なぜ今、基礎塗装が必要なのか?
基礎塗装は、ただのオプションではありません。
近年の気候変動やゲリラ豪雨などにより、建物が受ける外的ダメージは増加傾向にあります。
基礎部分の劣化は、雨漏りやシロアリ被害を引き起こし、さらには地震に対する耐性の低下にもつながるため、軽視できません。
基礎を塗装によってコーティングすることで、これらのリスクを軽減することが可能です。
加えて、見た目の劣化を防ぎ、建物の資産価値を維持するという点でも大きな意味を持ちます。
特に築10年以上経過している建物については、一度基礎の状態を入念に確認し、必要に応じて塗装を施すことが推奨されます。
放置すると危険!基礎塗装の怠りが招くリスクとは?
基礎塗装を怠ると、表面に小さなひび割れが発生し、そこから水が入り込みます。
水分はやがて内部の鉄筋を腐食させ、コンクリートの剥離や構造の弱体化を引き起こし、これが進行すると、最終的には地盤沈下や建物の傾きといった重大な問題につながる可能性もあります。
また、床下の湿気が高まることでカビが発生し、健康への悪影響が出ることも。
基礎塗装はこうしたトラブルを未然に防ぐための「最初の防衛線」としての役割を担っているのです。
基礎塗装のメンテナンス時期とチェックポイント
一般的に、基礎塗装の寿命は使用する塗料にもよりますが10年程度が目安とされており、外壁塗装と同時に行うことで効率よくメンテナンスができます。
チェックポイントとしては以下の通りです。
・表面にひび割れや剥がれがある
・色あせや白い粉(チョーキング現象)が出ている
・黒ずみやコケ、カビが付着している
・建物の築年数が10年を超えている
これらのサインが見られた場合は、塗装のタイミングといえるでしょう。
基礎塗装を依頼する際の注意点と費用の目安
基礎塗装は、見た目よりも技術と知識が求められる作業です。
下地の洗浄やひび割れの補修、適切な塗料選びなど、丁寧な工程が重要になります。
DIYでの施工も不可能ではありませんが、防水性や耐久性の面で失敗するリスクがあるため、専門業者に依頼するのが一般的です。
費用の目安は、1平方メートルあたり2,000〜5,000円程度。
20平方メートルの基礎であれば、40,000円〜100,000円前後になります。
複数の業者に見積もりを依頼し、施工内容や保証の有無を比較するのがおすすめです。
【信頼できる業者の選び方のポイント】
・実績が豊富で専門知識がある
・保証やアフターサービスが整っている
・見積もり内容が明確で、追加料金の説明がある
基礎塗装で住まいに安心と長寿命を
基礎塗装は、目立たないけれど家の寿命に大きく影響を与える重要なメンテナンスです。
コンクリートの劣化を防ぎ、建物全体の耐震性・耐久性を保つことにつながります。
大切な住まいを長く安心して使うために、定期的な点検と基礎塗装を取り入れてみてはいかがでしょうか?
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、未来の安心をつくる第一歩です。