COLUMN 建物トラブル解決コラム

2025.12.3

12月は要注意!結露が引き起こす住まいのダメージとは?

雨漏り、防水、シーリング

12月は結露が急増する時期です。
外気温がぐっと下がり、室内との温度差が大きくなることで、窓や壁の表面に水滴がつきやすくなります。
暖房の使用時間が長くなることも、室内の湿度を上げる一因となり、結果として結露が発生しやすい環境が整ってしまうのです。
とりわけ断熱性能が十分でない住まいでは、表面温度が下がりやすいため、12月に結露が現れる量も多くなりがちです。
この“冬の湿気”は放置しておくと住まいに深刻なダメージを与えるため、まずは結露のメカニズムを知り、早めに対策を検討することが重要です。

12月に結露を放置すると起こりやすい住まいのトラブル

12月の結露は水滴の量が多いため、短期間でも室内環境に悪影響を及ぼします。
もっともよく見られるのがカビの発生です。
水分が長時間付着した状態は、カビにとって最適な繁殖環境です。
窓枠やパッキン、壁紙の裏側などに黒カビが広がると、見た目が悪くなるだけでなく、胞子が空気中に広がり、アレルギー症状を引き起こす可能性もあります。

さらに深刻なのは、建材の腐食や劣化です。
木材は水分を吸収しやすく、結露が頻繁に起こる場所では、時間の経過とともに変形や腐朽が進むことがあります。
壁内部に水分が入り込むと、断熱材の性能低下や内部結露を招き、家全体の耐久性にも影響が出ます。
12月の結露は「ただの水滴」と油断してはいけない理由がここにあります。

住まいを守るために12月の結露を減らす日常的な工夫

12月の結露を抑えるには、「湿度を上げすぎない」「温度差を減らす」という2つの方向から対策を行うのが効果的です。
まず大切なのがこまめな換気です。
外が寒くなる12月は換気を控えがちですが、短時間でも空気を入れ替えることで湿気を外に逃がすことができます。
浴室やキッチンなど、水蒸気が多く出る場所は特に注意が必要です。

次に、暖房の使い方にも工夫が必要です。
部屋を急に暖めすぎると結露が発生しやすくなるため、温度設定は控えめにし、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、窓付近の温度差が緩和されます。
また、日常的に窓を拭く習慣をつけるだけでも、カビの発生を大幅に抑えられます。
結露がひどい日には、吸水シートを窓辺に設置するのも有効です。

12月は結露対策の強化月 効果的な設備やアイテムの活用

より確実に結露を防ぎたい場合は、設備の改善やアイテムの活用も検討しましょう。
特に12月の結露が多い住まいの場合、断熱性の向上が長期的な解決につながります。
内窓を設置することで窓の表面温度を上げられ、結露が出にくくなります。
コストを抑えたい場合は、断熱シートやプチプチを貼るだけでも一定の効果がありますよ。

また、湿度を管理するために除湿機の活用もおすすめです。
冬の除湿は意外に思われますが、湿度が高い室内にしっかりと効き、結露対策として高い効果があります。
加湿器を使う際は、湿度が必要以上に高くならないよう必ず湿度計を併用しましょう。
特に12月は乾燥と湿気のバランスが難しいため、こまめなチェックが安心につながります。

12月の結露を味方につける住まいの見直しポイント

結露は住まいに悪影響を与えるだけではなく、家の「問題点」に気づくきっかけにもなります。
例えば、毎年12月に結露がひどくなる窓がある場合、その付近の断熱性が不足している可能性があります。
また、湿気がこもりやすい部屋は換気経路がうまく機能していないことも考えられます。
結露が出る場所を観察することで、住まいの改善点を把握できるというメリットもあるのです。

結露を放置すればカビや劣化を招きますが、逆に言えば、早めに対処することで住まいの寿命を延ばすこともできます。
12月は結露が最も起こりやすい季節であると同時に、家の環境を見直す絶好のタイミングです。

 

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