マンションのカビの原因とは?カビが原因で病気になる?【カビ対策】

2020.3.20

マンションにお住いの住民の方から「部屋がカビ臭い…」といった相談やクレームを受けたことがあるオーナー様はいらっしゃいませんか?

今回はマンションのカビの原因について実例を交えて紹介したいと思います。

マンションのカビの原因とは?

天井から水が滴り落ちてくる原因として、雨漏りや水漏れを疑う人が多いと思います。

しかし、本当の原因は雨漏りや水漏れではなく身近な場所に潜んでいました。

その原因は、「24時間換気システム」にあったのです。

住民の方から「天井から水が滴り落ちてくる」と相談を受けたオーナー様からお話を伺ってみると、その住民の方は24時間換気システムを一度も使っていなかったということが発覚しました。

24時間換気システムとは?

24時間換気システムは、2003年7月以降に工事が始まったマンションには必ず設置されている換気システムです。

当時は壁紙や建材などに使われていた接着剤に含まれる化学物質による健康被害(シックハウス症候群)が社会問題になり、建築基準法が改正され義務付けられました。

現在では接着剤の改良や24時間換気システムの導入によって、化学物質による健康被害は大分少なくなってきましたが、住宅の気密性が高まったことで結露が発生しやすくなり、カビやダニによるアレルギー疾患が増えていることから、結露やカビの発生を抑制する目的で稼働させる方が増えています。

24時間換気システムの電気代は?

24時間換気システムの電気代は、部屋の広さや地域ごとの電気料金に差がありますので一概には言えませんが、換気システムを24時間つけっぱなしにした場合にかかる電気代はおよそ100円~500円程度と言われています。

月額500円かかる場合、年額6,000円になりますのでためらってしまう人もいるかもしれませんが、壁一面にカビが発生しクロスを張り替えることになった場合、壁紙を除去して張り替えるだけなく、ボードやコンクリートに付着したカビの徐カビ・防カビも必要になりますので、6畳一間の壁紙をすべて交換した場合25万前後の費用がかかってしまいます。

また、ボードへの浸食が酷い場合にはボードの交換も必要になりますので、その場合には費用は30万円以上になってしまうこともあります。

さらに、カビによる健康被害も考えなくてはいけません。

クロスなどに繁殖する黒カビは、アレルギーや喘息の原因になります。

アレルギーや喘息に特効薬はありません。

インフルエンザのようにたった1回の服薬で症状が治まる病気ではなく、長い治療が必要となります。

カビが原因で病気になってしまうことのないよう、カビが発生しない環境を作ることが最も大切なことになります。

24時間換気システムと空気清浄機の違いは?

24時間換気システムは屋外の空気と屋内の空気を入れ替えることができるシステムですが、空気清浄機は空気中に浮遊する埃や花粉、ハウスダスト等を除去するための機械ですので、換気の効果はありません。

24時間換気システムで室内感染予防

昨年末より世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスは換気が大切であることが周知されています。

24時間換気システムは建築基準法で、1時間で部屋全体の空気の半分が入れ替わっている必要があると定義していますので、室内感染予防の観点からも24時間換気システムを是非ご活用ください。

その際に気にかけて頂きたいのが、換気口のフィルターです。

換気口のフィルターには花粉や埃、アレルギン物質が室内に侵入するのを防ぐ役割があります。

長期間交換しないままでいると、目詰まりを起こし空気を取り入れる量が減ってしまいますし、汚れた空気が入ってしまう恐れがありますので、定期的に掃除や交換をすることも大切です。 最後になりましたが、天井から水が滴り落ちてくる件についてオーナー様に24時間換気システムを稼働させるようアドバイスしたところ、その後水の滴りはピタっと止まったというご連絡を頂きました!