COLUMN 建物トラブル解決コラム

2018.10.14

塗装や防水の工事保証について

塗装、外装工事

こんにちは横山です。

塗装工事や修繕工事を依頼する時、保証期間について気になると思います。
たしかに保証期間が長ければ長いほど安心なのは言うまでもありませんが工事の内容や工事会社によってその保証内容は様々違います。
今回はそんな工事保証についてご説明したいと思います。

工事保証とは

工事保証とは、塗装工事や防水工事が終わった後、工事会社が一定期間に起きた不具合(内容による)を無償で修理することを約束することを言います。
身近なところでは家電製品にもありますよね。
家電製品ではメーカー保証で1~2年。後は家電店などで独自の保証を出しているケースもあります。それでも3~5年(ただし家電店では保証料金を支払ってでの話)が一般的です。
工事でも同様に3~10年程度の期間で設ける場合が多くあります。

工事保証の内容

工事保証の内容は工事の種類ごとやや変わってきます。例えば塗装工事の場合、塗膜の剥がれ、塗膜のひび割れ、著しい変色や退色がそれに当たります。また防水工事では、塗装の内容とプラス漏水などが加わります。
共通的な保証の項目
・剥がれ
・浮き
・ひび割れ
・退色
・変色
・漏水
短い期間に普通では起きない劣化症状について保証することになります。

工事保証の期間

工事保証を工事別に見てみると、塗装工事で3~10年、防水工事で5~10年が一般的な期間となります。
期間に幅があるのは工事で使用した塗料の種類によって変わるためです。
塗膜の厚い塗料であればそれだけ長持ちするので保証期間も長くなります。
しかし長持ちするということはそれだけ塗料の性能が高いということなので比例して費用も高くなることをご理解ください。保証期間はできるだけ長い方が良いですが費用とのバランスを見て塗料を選定することも大切です。

ベストな工事保証とは

保証期間はできるだけ長い方が良いが費用も伴って高くなることをお伝えしました。ではベストバランスの工事保証とはどんなものでしょうか。
まず検討すべきは次回工事までの期間です。
外壁の塗り替えは通常10~15年の間に行う方が良いと言われています。
なぜなら塗り替え工事と一緒に行うシーリング工事のシーリング耐用年数が長くても10年だからです(メーカーによっては5年とも言われる)シーリングの打ち替えを基本に考えた場合やはり10年、長くても12~13年には工事を行わないと漏水の心配が出てきます。
そのことから考えると外壁塗装、シーリングを同じタイミング、10~15年の間には行います。そうすると塗料の耐用年数も10年は持つ塗料を選びたいところです。そのことから考えると10年の保証があれば良いですが一般の塗料だけでは10年の保証は出ないと考えて良いでしょう。10年出るのは高性能な塗料のため必要以上の工事となる心配があるためです。

まとめ

工事の保証はできるだけ長いに超したことはありませんが、長ければ長いほど工事費用が加算されることになります。
工事会社の中にはすべて10年保証という会社もいますが普通に考えれば問題があるように感じます。なぜなら高性能な塗料を使用しているならいいのですが、一般的な塗り替えだけで考えると塗料の耐久性は7年程度です。
いくら塗装のやり方が良くても一般的な塗料で10年保証はできません。
受けが良いだけで10年保証と言っていることが考えられます。

工事保証が大切であり、長ければ長いに越したことはありませんが、あまり期間だけに固執しないようにしましょう。建物も5年も過ぎれば地震や環境の影響で塗料の善し悪しに関わらず傷んできます。保証よりもつながりを絶やさずこまめに対応してくれる工事業者を選ぶようにして下さい。

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