ガルバリウム鋼板も劣化する?劣化症状やメンテナンス方法を解説

2020.6.28

近年、外壁や屋根の仕上げ材として「ガルバリウム鋼板」が使われることが多くなりました。

「ガルバリウム鋼板」は、外部に使用される他の仕上げ材と比較しても耐久性が高く、またサビにくい特徴があります。

とはいえ、「ガルバリウム鋼板」も劣化しないということではなく、いずれ必ずメンテナンスが必要です。

今回は「ガルバリウム鋼板」のおもな劣化症状や効果的なメンテナンス方法についてご紹介したいと思います。

 

ガルバリウム鋼板の特徴とは

ガルバリウム鋼板とは、鋼板をアルミと亜鉛を成分に含むメッキで覆った「アルミ亜鉛合金メッキ鋼板」のことです。

ガルバリウム鋼板の特徴について簡単にご紹介すると以下のことが挙げられます。

  • ・錆びにくい
  • ・耐久性に優れる
  • ・軽い

 

以上のように、その優れた性能から屋根や外壁の仕上げ材としてよく使われています。

また、既存の外壁の上に重ね張りする「カバー工法」にも適しており、廃材が減らせることや工期を短縮できるなど、メンテナンスコストの削減にも効果的です。

「カバー工法」に使用するのはおもに金属サイディングになりますが、とくにガルバリウム鋼板が多く使われいます。

なおサイディングの種類や特徴については「外壁材の主流サイディングってなに?4つの種類とその特徴を解説」の記事を参考にしてください。

 

ガルバリウム鋼板の劣化症状について

多くのガルバリウム鋼板の表面はフッ素塗装が標準になっているため、非常に強い塗膜を有しています。

しかし、経年とともにチョーキングや色あせなど塗膜の劣化が現れます。

また、ガルバリウム鋼板はサビにくいとはいえ、場合によってはサビてしまうということは考慮しておく必要があるでしょう。

サビにはいくつかの種類がありますが、ガルバリウム鋼板で発生するのは「白サビ」と「赤サビ」になります。

またサビを発生させる原因にもなる「電蝕」は、とくに注意が必要です。

これらサビに関する症状について解説いたします。

 

白サビ

白サビは、ガルバリウム鋼板のメッキ層に含まれる亜鉛が酸化して現れるサビです。

白い斑点が表面に現れることが特徴で、見栄えが悪くなりますがそれほど重大な影響を及ぼす症状ではありません。

軒下など、湿気が乾燥しにくい環境で発生しやすくなります。

 

赤サビ

ガルバリウム鋼板の表面にキズやへこみなどが生じることで現れる赤みがかったサビです。

赤サビが発生すると、徐々に範囲を拡大させやがてボロボロになってしまうことが特徴です。

 

電蝕

電蝕とは、違う種類の金属どうしが接触することで腐食が発生することをいいます。

ガルバリウム鋼板は比較的電蝕を発生させやすい特徴があり、鉄釘を打ち付けたり、金属素材のものを立てかけたりすると、電蝕を起こして表面にサビが現れることもあります。

また腐食が進行すると穴が開いてしまうこともあるため、ガルバリウム鋼板とその他の金属製品を接触させることは避けなければいけません。

 

ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法とは

ガルバリウム鋼板の効果的なメンテナンス方法をご紹介いたします。

おもな方法は以下の通りです。

 

清掃

外部には、汚染物質や酸性雨などガルバリウム鋼板の塗膜の劣化を誘発するものが多く付着しています。

それらを定期的に洗い流すことで、劣化を抑制します。

ホースで建物全体を洗い流すだけでも効果的ですが、落ちない汚れは中性洗剤で軽くこすると落ちやすくなります。

間違っても、高圧洗浄や固いブラシで強くこするなど、塗膜を傷つけるような行為は避けなければいけません。

軒下などの乾燥しにくい箇所を中心に、年に1~2回程度の清掃をすると劣化予防として効果的です。

 

塗装

ガルバリウム鋼板の塗装は、10~20年程度を目安として塗り替えが必要になります。

ただしガルバリウム鋼板の塗り替えは非常に難しく、専門業者による高度な技術が必要です。

目荒らしやサビ落としなど適切に下地処理をし、防錆プライマーなどで密着性を高めてから塗装します。

またシーリングの切れがある場合は打ち替えが必要です。

 

ガルバリウム鋼板:まとめ

ガルバリウム鋼板は、性能の高さと優れたデザインから幅広い人気を集めている仕上げ材です。

なかにはメンテナンスの必要がないと思っている人もいるようですが、いずれ必ず劣化するため塗り替えなどのメンテナンスが必要になります。 また日ごろからお手入れをしてあげると非常に長持ちする素材でもあるため、ガルバリウム鋼板を採用している建物であれば定期的な水洗いを心がけてみるとよいでしょう。