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【左官に関する豆知識】固化材の種類と特徴

2024.1.8

左官で使う材料は大きく分けて「固化材」「骨材」「スサ」「顔料」「糊」に分けられるのですが、それぞれがどういうものなのかよくわからないという方も多いかと思います。

そこで今回は、「固化材」について詳しく紹介していきたいと思います。

左官材料「固化材」とは?

固化材(こかざい)とは、建築や工業などの分野で使用される、固まる性質を持った材料のことを指します。

建築の左官作業などで使われ、特定の条件下で硬化し、固体となる性質を持っています。

主な固化材には、漆喰(しっくい)、モルタル、セメント、プラスター(石膏)などがあり、これらの材料は、水や特定の液体を加えることで化学反応を起こし、固体化します。

左官工事や建築作業などで壁面や天井の表面を整えたり、補修したりする際に使用されます。

左官材料「固化材」の種類と特徴

石灰

石灰は、主に石灰石(炭酸カルシウム)を焼成して得られる無機化合物であり、乾燥と炭酸化(空気中の二酸化炭素を吸収する)によって固まります。

主な種類には、生石灰、消石灰、炭酸カルシウムなどがあります。

生石灰:石灰石を加熱して得られ、水分を含むことで加水石灰となります。クリーム状にした生石灰は磨き仕上げなど艶を出す仕上げに適しています。

消石灰:生石灰を水で消すことで得られる物質で、水和石灰とも呼ばれます。消石灰は凝固材料としての特性を持ち、土や砂と混ぜて使用されることが一般的です。一般的に石灰といえば消石灰のことを指します。

石灰の特性としては、湿気や水分を吸収する性質があり、この性質を利用して湿気を調整するための吸湿剤としても使用されます。

また、農業では土壌改良剤としても利用され、土壌の酸性度を調整する効果があります。

石灰は酸と反応し、中和作用を持つため、工業や環境管理の分野でもpH調整や排気ガスの処理などに利用されることがあり、その多様な特性から、建築、工業、農業、環境など幅広い分野で重要な役割を果たしています。

ちなみに石灰が主成分の左官材料と言えば「漆喰」ですね。

石膏

石膏は、硫酸カルシウムから作られる天然の鉱物で、建築、医療、工業などの様々な分野で利用されており、左官では石膏を下塗り材として使用するのが一般的です。

石膏は水和反応によって硬化する性質があるため、加工や利用時に水を加えることで、石膏が硬化し、所望の形状や硬度を持つようになります。

石膏は効果が速く、乾燥後の収縮がほとんどないためクラックが入りづらいという特徴があります。

セメント

セメントは、主に石灰石や粘土などの原料を焼成し、細かく粉砕した後、特定の割合で混合して作られる粉末状の材料です。

セメントは水硬性で水中でも固まる性質があり、左官ではセメントモルタルの固化材として使用します。

※セメントに細骨材(砂)を混入したものをセメントモルタル、細骨材と荒骨材(砂利)を混ぜたものをコンクリートと呼びます。

樹脂

樹脂は主に有機化合物から作られる合成物質で、乾燥硬化型と反応硬化型に分けられます。

乾燥硬化型:水分の乾燥によって硬化するため、乾燥時に体積が減少することから、収縮やひび割れを起こすことがあります。

カチオンタイトFは広範囲な種類の下地に対して高い接着力を発揮するセメント系カチオン性SBR樹脂モルタルの下地調整材です。
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反応硬化型:樹脂の化学反応によって硬化します。耐久性や対候性に優れ、厨房や工場などの塗り壁にも多く使用されています。

粘土

左官において粘土は、細粒の土質材料で湿潤状態において粘り気のあるものと定義されています。

粘土は分子間引力によって硬化する性質があり、乾燥後水による引力がなくなってもお互いの分子間引力によって硬化した状態を保つことができるのですが、中の水分が乾燥するにつれ、体積が減少しクラックが入りやすくなるので、砂や藁などを入れて収縮を小さくする必要があります。

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