COLUMN 建物トラブル解決コラム

2024.4.15

基礎のひび割れは放っておくと大変なことになるって本当?

ひび割れ、浮き、タイル工事

基礎にひび割れがあるのを見つけてしまった…。

基礎のひび割れは放っておいても大丈夫なものなのか、すぐに修理したほうがいいものなのか、判断にお困りの方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、「基礎のひび割れ」について解説していきたいと思います。

基礎に細かいひび割れ(ヘアクラック)があった場合

ヘアクラックであればすぐに補修する必要はありませんが、以下のようなリスクがあります。

・雨水や土砂が浸入し、鉄筋の腐食や劣化が進行する
・環境変化(地盤沈下、温度変化など)で亀裂が進展する
・構造的な強度が徐々に低下する

そのため、専門家に点検を依頼し、状況を確認することをおすすめします。

点検の結果次第では、亀裂の注入補修や部分的な補強工事が必要になる可能性があります。

初期対応が遅れると、将来的に大がかりな工事が必要になったり、建物の安全性が損なわれるリスクが高まります。

ヘアクラックは緊急性が低いひび割れではありますが、基礎の健全性は建物の命取りになります。

小さな兆候も見逃さず、専門家に相談し、適切な時期に適切な対策を講じることが賢明です。

基礎に大きいひび割れ(構造クラック)があった場合

基礎に大きいひび割れ(構造クラック)がある場合、以下のようなリスクがあります。

・鉄筋コンクリートの場合、鉄筋の腐食が進行し、基礎の強度が大幅に低下する
・荷重への耐力が失われ、将来的に基礎や建物全体が崩壊する危険性がある
・雨水の浸入により地盤が緩み、不等沈下などの追加的な被害が生じる

構造クラックは建物の安全性に重大な影響を及ぼす可能性が高く、早急な対策が必要不可欠です。

専門家に詳細な調査を依頼し、亀裂の原因と進行状況、建物への影響度を正しく把握する必要があります。

その上で、基礎の補強工事や一部取り換えなど、適切な補修計画を立てることが求められます。

構造クラックは重大な警告サインですので、絶対に放置せず、安全性を最優先に対応していくことが重要です。

基礎のひび割れを発見した場合の対処法

基礎のひび割れの原因や程度によっては、建物の安全性に重大な影響を及ぼす可能性があります。

一般的に、以下のような対応が推奨されます。

専門家による調査
建築士や構造技術者に現場を調査してもらい、ひび割れの原因と危険性を正確に評価する必要があります。

原因の特定と対策
ひび割れの原因(地盤沈下、コンクリートの劣化、過剰荷重など)を特定し、適切な補強や改修工事を行いましょう。
場合によっては基礎の一部やコンクリートの打ち替えが必要になることもあります。

経過観察
原因に対する対策を行った後も、定期的に経過観察を続け、新たなひび割れの発生や進行がないかをチェックしましょう。

基礎は建物の重要な構造部分です。

ひび割れは見た目以上に深刻な問題につながる可能性があるため、早期発見と適切な対応が不可欠です。

地震発生後は基礎にひび割れが入っていないか確認する

地震後のひび割れチェックは、建物の安全性を確保し、被害の拡大を防ぐために非常に重要です。

地震による建物への影響を確認できる
地震は建物に大きな力がかかり、その影響で構造的な損傷が生じる可能性があります。
ひび割れは構造体の損傷を示す重要な兆候となります。
初期の小さなひび割れを発見できれば、大きな被害に至る前に対策を取ることができます。

地震の余震への対策が取れる
地震の後は余震が起こる可能性が高く、ひび割れがある建物はさらに被害が進行するリスクがあります。
ひび割れの有無と状況を把握しておけば、必要に応じて応急補強などの対策を取ることができます。

二次災害のリスクを軽減できる
ひび割れから雨水が浸入したり、部材の劣化が進行したりすると、その後に構造体が崩壊するなどの二次災害につながる恐れがあります。
状況を確認しておけば、適切な対応ができます。

 

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