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外壁塗装の基礎知識!塗料の種類で人気の高いシリコン塗料とラジカル塗料を解説

2020.2.24

外壁塗料に使用する塗料には多くの種類があります。

そのなかで最もシェアが高い「シリコン塗料」と、近年急速にシェアを拡大している「ラジカル塗料」が人気の高い塗料として注目を集めています。

これら塗料は現在の主流となっていますが、それには理由があります。

今回の記事では「シリコン塗料」と「ラジカル塗料」が外壁塗装に多く採用されている理由について解説します。

 

シリコン塗料とラジカル塗料の特徴について

まずはシリコン塗料とラジカル塗料の特徴についてご紹介いたします。

 

シリコン塗料の特徴

シリコン塗料とは、主成分にシリコン樹脂を使用している塗料のことをいいます。

シリコン塗料のおもな特徴は以下の通りです。

メリット
  • ・価格と性能のバランスがよい
  • ・汚れにくい
  • ・光沢が持続しやすい
  • ・実績が豊富

 

デメリット
  • ・ひび割れしやすい

 

シリコン塗料は比較的安く外壁の塗り替えができますが、耐用年数が10~15年とバランスがよく、非常にコストパフォーマンスに優れる塗料です。

また光沢のある塗膜が長く持続することや、汚れにくいことなどの特徴は、きれいな美観を維持するうえで重要な要素となります。

そして性能の高さを実証するには相応のデータが必要となりますが、シリコン塗料は幅広く採用されてきていることもあり実績が豊富です。

さまざまなデータやノウハウが蓄積されていることは、ほかの塗料にない大きな優位性といえるでしょう。

ただし一方で塗膜が硬くひび割れしやすいため、動きの大きな下地に対しての塗装は弾性タイプを使用するなど配慮が必要です。

 

ラジカル塗料の特徴

まず「ラジカル」とは、塗料に含まれるある成分が紫外線の影響を受けて発生する劣化因子のことをいい、劣化症状の「チョーキング」はこの「ラジカル」が原因といわれています。

そしてベースとなる従来のアクリルやシリコンなど樹脂塗料に、「ラジカル」の発生を抑制する特殊成分を配合した塗料がラジカル塗料です。

ラジカル塗料のおもな特徴は以下の通りです。

メリット
  • ・価格と性能のバランスがよい
  • ・チョーキングが発生しにくい
  • ・汚れにくい
  • ・下地に左右されない
 
デメリット
  • ・実績がまだ少ない

 

ラジカル塗料も、シリコン塗料と同様にコストパフォーマンスに優れます。

価格はシリコン塗料より少し高い程度で大きな差はなく、耐用年数は12~15年が目安となっています。

またチョーキングが発生しにくいことや、汚れにくいことなど、美観の維持が期待できる点も特徴のひとつです。

そして木材など動きの大きな下地に対しても対応力が高いことは、あらゆるシーンで使い勝手のよい塗料といえるでしょう。

しかし、ラジカル塗料が最初に発売されたのが2012年とまだ歴史が浅く、シェアを拡大しているとはいえ、目安となる耐用年数を迎えていない段階にあります。

そのため、まだ実績が少なく、データの蓄積という点ではこれからの課題となっています。

今後、性能の高さが実証されることで、さらに大きなシェアを獲得しシリコン塗料に代わる定番塗料になるかもしれません。

 

シリコン塗料とラジカル塗料の人気が高い理由とは?

シリコン塗料とラジカル塗料の人気が高い理由とは、どちらにも共通するコストパフォーマンスの高さという点になるでしょう。

建物の機能を長く維持するには、適切なメンテナンスをできるだけコストを抑えて実施することが重要です。

シリコン塗料やラジカル塗料を使うことで初期コストを抑え、さらにメンテナンス周期を長く確保してランニングコストを削減できます。

またメリットが多く、そして大きなデメリットが少ないことも人気の高い理由です。

以上のように多くの人が選択しやすい要素が揃っているため、今後も幅広く支持されることは間違いないでしょう。

まとめ

シリコン塗料とラジカル塗料は、現在トレンドといえる塗料です。

またこれらよりも性能に優れる塗料も多くあり、「フッ素塗料」や「無機塗料」などは価格が高くなりますが耐久性は圧倒的に優れます。

長期的な目線でより高いコストパフォーマンスを期待したい場合は、選択肢のひとつとして検討してみるのもよいでしょう。

外壁塗装の塗料は、家庭ごとに異なる住環境に適したものを選ぶことが重要です。 塗料に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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