COLUMN 建物トラブル解決コラム

2021.12.6

外壁塗装の臭い対策におすすめの塗料とは?F☆☆☆☆って何?

塗装、外装工事

消毒液で手指消毒するのが日常的に行われるようになった昨今、その消毒液の臭いによって具合が悪くなってしまうという人が増えていることをご存じですか?

いわゆる香害、化学物質過敏症です。

これまで柔軟剤や洗剤、香水などで発症する方が多かったと言われていますが、コロナ禍によって消毒液に触れる回数が増え、化学物質を含む消毒液の香りでも症状が出てしまう人が増えています。

化学物質過敏症の方はもちろん、妊婦さんや赤ちゃん、ペットを飼われている方は、外壁塗装時の臭いが不安という方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は具体的にどのような塗料であれば臭いが抑えられるのかについて、解説していきたいと思います。

外壁塗装の臭いはいつがピーク?

外壁塗装や屋根塗装では、下塗り・中塗り・上塗りが行われるのですが、下塗りで使用されるシーラーなどの下塗り材(中塗りと上塗り工程の塗料を密着させる塗料です)は、臭いはほとんど気になりません。

外壁塗装や屋根塗装で臭いが一番発生するタイミングは、中塗り・上塗りの工程です。

塗料の種類によって臭いが大分抑えられているものもありますが、完全無臭というものはありません。

また、塗料の臭いがしばらく残るのでは?とご不安な方もいらっしゃるかと思いますが、臭いが少ない塗料であれば1日程度でほぼ臭いが気にならないレベルにまで落ち着きます。

そのため臭いが気になるという方は、中塗り・上塗り・乾燥の3日間、しっかりと対策をとられることをおすすめします。

なお、化学物質過敏症の方は下塗りの段階からホテルに逗留するなど、しばらく家を留守にされたほうが安心です。

どうしても外出が難しいという場合は、防毒マスクなどしっかりと臭いが防げるものをご用意ください。

外壁塗装の臭い対策におすすめの塗料とは?

塗料には水性と油性があるのですが、油性には有機溶剤(シンナー)が含まれているため、臭いを抑えるには水性塗料がおすすめです。

特におすすめなのがF☆☆☆☆(フォースター)と呼ばれる塗料です。

JIS(日本工業規格)、JAS(日本農林規格)では、ホルムアルデヒト(臭いの元)の発散量によって等級が決められています。

F☆☆☆☆はホルムアルデヒドの放散基準が最も少なく、臭いも少ない塗料となります。

塗装屋さんに臭いの少ないものでと伝えて頂ければ、ほぼF☆☆☆☆の塗料を勧めてもらえるはずです。

F☆☆☆☆の塗料

F☆☆☆☆の塗料には以下のようなものがあります。

臭いが抑えられるというだけでなく、性能に関しても非常に優れている塗料です。

日本ペイント パーフェクトトップ

一般的なシリコン塗料と比較すると若干値段は高いものの、耐用年数はシリコン塗料を上回るため、現在流通している塗料の中でもコストパフォーマンスに優れている塗料です。

塗料に含まれる酸化チタンが紫外線を吸収すると、塗膜を劣化させるラジカルが発生してしまうのですが、パーフェクトトップはラジカルの発生・働きを抑制するラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)なので、紫外線による劣化が防げるのも大きな魅力です。

水谷ペイント ナノコンポジット

従来型エマルジョン樹脂塗料は400~500nmですが、ナノコンポジットは50~60 nmと約10分の1の大きさのため、樹脂の隙間が小さく汚れが付きにくいという性質があります。

日進産業 GAINA

参照:日進産業

2019年、「リフォーム営業マン・プランナーが選ぶ設備建材・塗料部門 屋根・仕上げ材」第2位に選ばれているのがガイナの塗料です。(リフォーム産業新聞社)

特殊中空セラミックの働きにより断熱・遮熱性能に優れているほか、国土交通省大臣から不燃材料として認定を受けている塗料です。

ヒートアイランド対策として補助金を支給している自治体にお住まいであれば、補助金が下りる可能性もあります。

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