COLUMN 建物トラブル解決コラム

建物の定期点検をご存じですか?築年数別に点検ポイントを解説!

2020.9.30

「建物の定期点検って必要なの?新築には必要ないでしょう?」

「見た目はまだキレイだし、住んでいてこれと言った不具合も無い。わざわざ点検なんて…。」

「ヘタに点検なんて頼んだら、必要の無い修繕を勧められてしまいそうだ。」

そんな風に考えて、定期点検を受けるのをためらってしまう方も多いようですが、それは大間違い。

建物と長く付き合って行きたいのなら、定期点検は必ず受けるべきです。

定期点検を行わないと、「いざという時に保証を受けられなかった!」「不具合が見つかってから調査を依頼したら、構造に関わるほど問題が悪化してしまっていた。」なんて言う事になりかねません。

今回は築年数に応じた定期点検のポイントを紹介します。

定期点検の必要性を理解していただく一助になれば幸いです。

築3ヶ月~2年までの定期点検

ハウスメーカー、ビルダーでは、引き渡し後のメンテナンスサービスとして、無料定期点検がセットになっている場合が多いものです。

メーカーによって、3ヶ月、半年、1年、2年と期間が決まっている場合もありますし、自分で工事会社に連絡しなければならない場合もあります。

建具やクロス、水回りなどは2年保証の場合が多いので、築2年を過ぎる前の点検は重要です。保証期間がどうなっているのか、契約書をチェックしておくと良いですね。

点検箇所は、雨漏りは無いか、水回りに問題は無いか、建具や電気系統に問題は無いか、主に初期の欠陥部分が無いかどうかを検査します。

その他、木造住宅の場合、木材の伸縮が起こりやすく、落ち着くまで2年程要しますので、クロスに隙間ができてしまったり、よれてしまったりします。歩くと床が鳴るなど、小さな事でも点検員に伝えてください。保証期間内であれば、無償で治してもらえます。

築5年の定期点検

クロスの寿命は5年と言われています。剥がれている箇所が無いか、変質してしまっている部分は無いか、点検する必要があります。

また、シロアリの予防の薬剤の保証が切れるのも、5年程。床下の点検と共に、新たにシロアリ予防の薬剤処理が必要になります。

もしシロアリの被害を受けると、100万円以上の補修費用がかかってしまう事も。新たにシロアリ予防の薬剤処理をすれば、保証期間も延長されます。

まだまだ新しいと思いがちですが、そろそろ経年劣化が表に現れてくる時期ですね。

築10年に向けて、屋根や外壁、水回りなどにも不具合が無いかどうか、チェックする必要があります。

築10年の定期点検

築10年の定期点検と書きましたが、実際は10年経つ前に定期点検を実施してください。

引き渡しから10年間は、住宅庇護担保責任保険という保険で保証されているので、万が一不具合が見つかった場合の為に、保証期間内に点検を終わらせましょう。

とはいえ、全ての不具合を保証してもらえるのではなく、基礎や柱など構造体に関する部分や、雨漏りに関連する、屋根や外壁のみが対象になるのでご注意を。

ちなみに、住宅の10年保証は法律で決められていますが、ハウスメーカーによってはそれを超えて、20年保証、50年保証などと、長期で設定されている事もあります。

しかし、定期点検をきちんと受けないと、保証を受けられないという契約になっている場合があります。せっかくの保証ですから、有効に活用したいところですね。

外壁に使われるサイディングの目地の補修、屋根の塗装など、築後10年にもなると、修繕が必要な部分が色々と出てきます。

築10年以上の定期点検

10年目の定期点検が終わったら、次は10年ごとに定期点検を受けましょう。その都度、指摘された箇所を修繕していけば、良い状態で住宅を保てます。

築10年以上の定期点検は、メーカーでも有償になる場合がほとんどです。もちろんメーカーや工務店に依頼しても良いですが、他の信頼できる業者に頼んで、第三者の目で診てもらうのも、一つの手かもしれません。

建物の定期点検をした事が無い方

メーカー、工事会社に定期点検サービスが無かった。もしくは、倒産してしまいどこに連絡すれば良いのか困っている方。

人間ドッグを受けるような気持ちで、一度建物の点検を行ってみてはいかがでしょうか?人間の体と同じで、建物の不具合も、悪化しないうちに処置しておくのが一番です。 弊社では、建物の点検なども行っております。お気軽にご相談ください。

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